1,800円以上の注文で送料無料

月の裏まで走っていけた
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

月の裏まで走っていけた

雨森零(著者)

追加する に追加する

月の裏まで走っていけた

1,389

獲得ポイント12P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社/
発売年月日 1996/01/19
JAN 9784309010366

月の裏まで走っていけた

¥1,389

商品レビュー

4.5

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2009/11/10

名前がミステリアス。装丁もシンプルでカッコいい。大好きな内容。僕はどちらかというと、Qのようなやつ。この本を薦めてくれた友達はRのよう。

Posted by ブクログ

2006/12/17

『真っ白い恍惚よりも、どんなときにも自分を失わないしっかりしたメタリック・イエローの覚醒が欲しかった』  Qはきっとピラミッドを完成させるだろう。Qのような人間こそ、完成させることができるのだろう。  私にももしピラミッドと呼べるようなものがあるならば、きっとそれは永遠に未完成...

『真っ白い恍惚よりも、どんなときにも自分を失わないしっかりしたメタリック・イエローの覚醒が欲しかった』  Qはきっとピラミッドを完成させるだろう。Qのような人間こそ、完成させることができるのだろう。  私にももしピラミッドと呼べるようなものがあるならば、きっとそれは永遠に未完成のピラミッドだ。完成することなんかない、頂点に立つことなどないとどこかで思いながらも、ときどき小さな子供が夢を見るみたいに銀色のピラミッドのてっぺんに座っている自分を夢想したりもする。私はQのように強くもないしRのように賢くもない。Qには憧れるけれど、Qのような生き方をするには私は弱すぎ、同時に図太すぎる。すぐに刹那的な快楽に身を任せたがり、自己保身だけが得意な人間だ。  最初からあきらめている私には積み立てていたピラミッドが壊れたとしてもそれほど失望はないだろう。だけどQのように激しい野心をもつ人には、きっとすごく怖いはずだ。怖くて投げ出したくなったり逃げ出したくなったりするかもしれない。でも、それでも、本当にてっぺんにたどり着けるのはそういう人だけなのかもしれないと思うと、やっぱり私はQを羨ましいと思う。 ひとは自分にとってほんとうに大切なものが、意外とわからなくなっていたりするのかもしれない。Qのようにほんとうに大切なものだけを大切にするのはすごくむずかしい。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品