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オン! 埴谷雄高との形而上対話
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オン! 埴谷雄高との形而上対話

池田晶子(著者)

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オン! 埴谷雄高との形而上対話

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 1995/07/07
JAN 9784062077156

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商品レビュー

4.2

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2017/05/12

「自同律の不快」や「存在の革命」を語る埴谷雄高から、「すべては、はじめから「考え」である」「存在とともに絶えることなくつづけられているところの「考え」は、変転する宇宙の巨大な容器なのだ」と語る池田晶子への、「精神のリレー」の記録です。池田の論考「最後からひとりめの読者による「埴谷...

「自同律の不快」や「存在の革命」を語る埴谷雄高から、「すべては、はじめから「考え」である」「存在とともに絶えることなくつづけられているところの「考え」は、変転する宇宙の巨大な容器なのだ」と語る池田晶子への、「精神のリレー」の記録です。池田の論考「最後からひとりめの読者による「埴谷雄高」論」のほか、二度に渡る対談と、埴谷の『不合理ゆえに吾信ず』とそれに対する池田の註解を付したものなどが収録されています。 「哲学」の立場に立ち、「在る」ことについてパルメニデス的な思索を展開する池田に対し、「文学」ないし「詩」の立場に立つ埴谷は、自同律的な「存在」の裏をかいて「創造」への飛翔を試みます。しかし両者は、同じ事態をそれぞれ表と裏から考えようとしているのであり、対談ではときにたがいの立場を入れ替えながら存在論的なディアローグがくり広げられています。 難解な埴谷の「存在の革命」という発想が、池田の「哲学」のネガとして提示されている本書は、埴谷文学の入門としての役割を果たしうるのではないかと思います。

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2014/09/26

ブックオフで拾い上げた。 埴谷氏の『死霊』については、陸田氏の書簡でも触れられていてとても気になっていたところ。 埴谷論に始まり、二つの埴谷氏と池田さんの対話、そして彼の文章への註解を収録。 ものすごく息の詰まる言葉。池田さんがまだ駆け出しということもあって、晩年のものと違い、か...

ブックオフで拾い上げた。 埴谷氏の『死霊』については、陸田氏の書簡でも触れられていてとても気になっていたところ。 埴谷論に始まり、二つの埴谷氏と池田さんの対話、そして彼の文章への註解を収録。 ものすごく息の詰まる言葉。池田さんがまだ駆け出しということもあって、晩年のものと違い、かなりストレートで荒削り。なによりも、「存在」について本気で考える「形而上学病」の二人が本気で語りだしたからもう大変。 内容が難しいとかそういうのではなくて、読んでいるのがつらくなる。なにか込み上げて来るような重さ。言葉で考え語りだしてしまう、そこがもうつらい。これが「自同律の不快」か。サルトルの感じた「嘔吐」はこれだったのか。 ことばを発するのがとても怖い。こうして読んだ後に書くことさえ、戸惑う。それでも、考えることをやめられないのだと思う。書くことを最後までやめなかった二人がこうしてことばにして、バトンをこの世の人に託してくれた以上、目をそらすことは卑怯で失礼だから。

Posted by ブクログ

2013/01/11

(2001.02.24読了)(2000.11.24購入) (「BOOK」データベースより) 埴谷を興奮させた50歳下の若き女性哲学者。ハニヤユタカ、イケダアキコ、それぞれの固有名で扮装した「よく似た意識」が遭遇して9年。思想史上のエポックともいうべき86年と92年の対話、流浪の処...

(2001.02.24読了)(2000.11.24購入) (「BOOK」データベースより) 埴谷を興奮させた50歳下の若き女性哲学者。ハニヤユタカ、イケダアキコ、それぞれの固有名で扮装した「よく似た意識」が遭遇して9年。思想史上のエポックともいうべき86年と92年の対話、流浪の処女論考『埴谷論』の決定稿、ほか、この一冊が、埴谷雄高を「難解」から解き放つ。 ☆池田晶子さんの本(既読) 「帰ってきたソクラテス」池田晶子著、新潮社、1994.10.15 「メタフィジカル・パンチ」池田晶子著、文芸春秋、1996.11.20 「死と生きる 獄中哲学対話」池田晶子・陸田真志著、新潮社、1999.02.20

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