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フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論
4,059円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 1995/11/20 |
JAN | 9784582532111 |
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フォークの歯はなぜ四本になったか
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フォークの歯はなぜ四本になったか
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商品レビュー
2.6
6件のお客様レビュー
この著書が気になったきっかけは失念してしまいましたが、1995年初版の本書は、文体そのものが少し読みにくいものでした。もう少し図解などがあると理解が深まるかなと思いましたが、実際の製品の進化の変遷がテーマであるので、図解や写真の掲載には限界があったのかもしれません。 本書は、テー...
この著書が気になったきっかけは失念してしまいましたが、1995年初版の本書は、文体そのものが少し読みにくいものでした。もう少し図解などがあると理解が深まるかなと思いましたが、実際の製品の進化の変遷がテーマであるので、図解や写真の掲載には限界があったのかもしれません。 本書は、テーマのフォークだけでなく、ペーパークリップ、ファスナー、鋸、ビール缶など、今となってはありふれた製品・実用品を抽出して、現在の形になるまでの紆余曲折、つまりデザイナー・エンジニア・製造業者の苦悩を描いています。「形は機能にしたがう」という、何となく納得してしまいがちな定説を疑問視し、「形は失敗にしたがう」と説き、その変遷を明らかにしている内容です。 その変遷の歴史を見ることで、デザインとは何か、その本質は何か、といったことが、随所に見られる、なかなか秀逸は内容となっています。 個人的には、おもしろい製品を扱っている章は興味深く読みましたが、文体の古さや、図解がなく文章だけで説明している部分の理解が追い付かないところが正直ありましたが、なかなか他では見られない、興味深い内容だと思います。 <この本から得られた気づきとアクション> ・何事も現在の形や方法に至った歴史が存在するはずである。それらを認識することで本来の目的や意義が見えてくるはずであることを忘れない。 ・今あることが完全であるとは考えない。 ・たまには、昔の本を読むこともいいことだ。 <目次> フォークの歯はなぜ四本になったか 形は失敗にしたがう 批評家としての発明家 ピンからペーパークリップへ 瑣末のモノもあなどれない ファスナーが生まれるまで 道具が道具を作る 増殖のパターン 流行とインダストリアル・デザイン 先行するモノの力〔ほか〕
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「モノの形状には必ずその理由があり、それは『機能』ではなく『失敗』に従っている」という論に立ち、フォークやファスナーなど、様々な実用品のデザインに隠された理由を説明する(題名の答えは「4本より多ければ食べる時に不便で、少なければ肉を切り分ける時に不便だから)。仕事で企業の組織図を...
「モノの形状には必ずその理由があり、それは『機能』ではなく『失敗』に従っている」という論に立ち、フォークやファスナーなど、様々な実用品のデザインに隠された理由を説明する(題名の答えは「4本より多ければ食べる時に不便で、少なければ肉を切り分ける時に不便だから)。仕事で企業の組織図を見ることがあるが、組織は機能(を果たそうとする意思)と失敗(を省みた改善)のせめぎ合いでデザインされていると気づいた。その形状を紐解くときに、企業理解が深まる。それを面白いと感じる。
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やっぱりメインはモノの進化の過程と特許にかんする技術史。さらに、前の本とかぶってる内容もある。ゆえに基本流し読み。だけど、前の本よりかは良い部分があった。それはシカゴ派の建築家ルイス・サリバンの「形態は機能にしたがう」というチョー有名なテーゼに関する論考だ。 機能的(最近...
やっぱりメインはモノの進化の過程と特許にかんする技術史。さらに、前の本とかぶってる内容もある。ゆえに基本流し読み。だけど、前の本よりかは良い部分があった。それはシカゴ派の建築家ルイス・サリバンの「形態は機能にしたがう」というチョー有名なテーゼに関する論考だ。 機能的(最近ではエルゴノミック)と名をうった製品をよく見かけるし、機能性をアピールしてる製品もたーくさんある。でも疑問があった。それは本当にアピールするべきはその製品が作り出すであろう新しい可能性とか使い方であって、消費者迎合的な機能性(つまりは快適性)ではないはずってこと。 完全に機能的なモノなんてありえないし、人の感じ方は千差万別だから、結局そこからは機能的なモノが作り出す機能的なコトの限界が滲み出してしまう。 機能的である必要がないってことじゃないんですよ、やっぱり使いやすいほうがいいし。機能性はモノを作る上で最低限必要なラインであって、その上に何かが必要なんですよ。 オフィス家具のウィルクハーンは機能性で売ってるけど、あそこの椅子をよーく見てみると各部分のエッジが美しくデザインされてる。その意匠はまさしくドイツのプロダクトが持つ美しさ。(残念ながら売り上げのほとんどは机らしいけどね。機能性というイメージが美しさの邪魔をしてるんだ、あと値段も高すぎるし。) コルビジェもバウハウスもウィルクハーンも機能的だから時代を作ったのではなく、その上にはちゃんとした美意識がある。そこをちゃんと見なきゃいけない。
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