商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1995/04/15 |
JAN | 9784104042012 |
- 書籍
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バウハウスと茶の湯
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バウハウスと茶の湯
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商品レビュー
3.7
6件のお客様レビュー
内容は、日本人女性で唯一バウハウスに留学した女性の手記(日本人留学生は彼女含めて3人)。 クレーが辞めた年に入学し、当時急速に力を増してきたナチス勢力によってバウハウスのデッサウ校が強制閉校させられるまでの2年間、彼女は在籍していた。クレーの授業を受けられなかったことはご本人も...
内容は、日本人女性で唯一バウハウスに留学した女性の手記(日本人留学生は彼女含めて3人)。 クレーが辞めた年に入学し、当時急速に力を増してきたナチス勢力によってバウハウスのデッサウ校が強制閉校させられるまでの2年間、彼女は在籍していた。クレーの授業を受けられなかったことはご本人も悔やんでおられるが、それでもキラ星のような教師陣から直接教えを受けている様子は素晴らしいの一言。時代が時代で、親しく接してくれた教員の1人がアウシュビッツでなくなったことを、戦後グロピウスから聴いたことなんかにも触れている。 そして、興味深いのは豊かな感性で表現される授業やデッサウでの日常生活。下宿状況が下宿先の家族模様とあわせて表記されていたり、バウハウスの学食の様子やメニューと値段まで、自宅でイタリア産の細長い米でチーズ+ハム+海苔でお茶漬けを作った話、カンディンスキーに醤油と砂糖で味付けしたすき焼きを食べさせた話など等々。第二次大戦前のドイツの様子を日本人が描いてるのだから、それだけをとっても興味深い。 詳細はコチラから↓ バウハウスの見せ方上手なミサワホームの博物館とバウハウスデザインの面白本 / 『バウハウスと茶の湯』山脇 道子著を読む https://jtaniguchi.com/%e3%80%8c%e3%83%90%e3%82%a6%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e3%81%ae%e6%95%99%e5%ae%a4%e3%80%8d%e5%b1%95-%e3%80%8e%e3%83%90%e3%82%a6%e3%83%8f%e3%82%a6%e3%82%b9%e3%81%a8%e8%8c%b6%e3%81%ae%e6%b9%af/
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2021年現在、中古市場でもプレミア価格がついており、とてもじゃないが手が出ないので近所の図書館でリクエストした。 内容は大きく三つのセクションがあり、生い立ちから渡独まで、バウハウスでの体験、そして帰国後、と分けられていて時系列でわかりやすく書かれている。 なんといっても笑える...
2021年現在、中古市場でもプレミア価格がついており、とてもじゃないが手が出ないので近所の図書館でリクエストした。 内容は大きく三つのセクションがあり、生い立ちから渡独まで、バウハウスでの体験、そして帰国後、と分けられていて時系列でわかりやすく書かれている。 なんといっても笑えるのが、実家がどれだけお金持ちだったかを書いた前半のエピソードで、戦前の東京のセレブがどんな暮らしをしていたか、ほんの少し垣間見ることができる。 一番ページを割いているのが、やはりバウハウスで実際に山脇さんが体験したあれこれであるが、何にも知らないハタチの箱入り娘がわずか2年半のドイツ留学で人生がひっくり返るほどのインパクトがあったことは容易に想像ができる。バウハウス原体験の話はリアリティがあってとても興味深く、ご主人の巌さんが撮影した写真もたくさん掲載されていて見応えもある。
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弱冠20歳にして夫と共にバウハウスへ留学した著者の回顧録。内容はバウハウスの学生生活についての貴重な証言ではある。その点で4.0。 が、超大金持ちの家に生まれ、父親に甘やかされて贅沢に暮らしてきたお嬢様ぶりが途方もなく、クラクラする。女は金持ちの父親に甘やかされて育つことが何よ...
弱冠20歳にして夫と共にバウハウスへ留学した著者の回顧録。内容はバウハウスの学生生活についての貴重な証言ではある。その点で4.0。 が、超大金持ちの家に生まれ、父親に甘やかされて贅沢に暮らしてきたお嬢様ぶりが途方もなく、クラクラする。女は金持ちの父親に甘やかされて育つことが何よりの幸せというか幸運だと思う。バウハウスを含めた何不自由ない贅沢な暮らしは本人の希望、努力、意志の賜物ではなく生まれたらそこにあったものなのだ。そして対偶もまた然りだろう。人生とはそういう残酷なものなのだと改めて思った。
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