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文明論之概略 岩波文庫
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文明論之概略 岩波文庫

福沢諭吉(著者), 松沢弘陽

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文明論之概略 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1995/03/18
JAN 9784003310212

文明論之概略

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商品レビュー

4.1

20件のお客様レビュー

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2010/05/28

この本を読まずに、一…

この本を読まずに、一万円札を「諭吉」よばわりしてはだめ^-^書き方が少し難しいけど、何度も何度も読んでみたら「あぁ!!」ってなるはず。この本と照らして見てアメリカの最近の行動が、明治日本より退行しているのでは??と思うかも。子安宣邦と丸山真男の『-精読』、『-を読む』も読んでみた...

この本を読まずに、一万円札を「諭吉」よばわりしてはだめ^-^書き方が少し難しいけど、何度も何度も読んでみたら「あぁ!!」ってなるはず。この本と照らして見てアメリカの最近の行動が、明治日本より退行しているのでは??と思うかも。子安宣邦と丸山真男の『-精読』、『-を読む』も読んでみたら面白さ倍増。よかったらどうぞ。

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2025/06/29

 本書は、日本が西洋に対して後進国であるという当時漠然と共有されていた認識に対して、文明という概念を提出し、問題の所在を剔抉して見せた。黒船が強力なのは明らかであるが、しかしそれだけをもってして黒船を持たない日本が遅れているというのも何か違和感が伴う。そこで、文明という尺度によっ...

 本書は、日本が西洋に対して後進国であるという当時漠然と共有されていた認識に対して、文明という概念を提出し、問題の所在を剔抉して見せた。黒船が強力なのは明らかであるが、しかしそれだけをもってして黒船を持たない日本が遅れているというのも何か違和感が伴う。そこで、文明という尺度によって、何が西洋をして黒船を生み出したのかを図式化してみせたのである。それはとりもなおさず、外圧に苦しむ日本がとるべき道を示すことに違いない。ここで著者が誠実で用意周到であったのは、西洋を到達点とするような尺度として文明を示さなかったことにある。黒船のような優れた技術を生み出した西洋の文明は確かに日本よりは進んでいるが、日本はそれに追いつくにとどまらず、追い越してさらに先へ進むことも可能なのである。つまり、著者は本書を著した時点で既に西洋目標としていない。西洋の体現している比較的進んだ文明の本質を解明することで、西洋のその先の文明を目指していたのである。  西洋文明の限界を知っている我々としては、後知恵として、著者の目指した世界を著者と同じ路線で突き進むことの危険性を指摘することはできる。しかし、その本質を見出すという作業は、今日の行き詰まりの原因をより具体的に見いだし、問題の解決策を模索するためには、われわれにとっても必要な準備作業である。本書は今日なおその価値を失っていないといえる。 一方で、本書は漢学者や国学者に向けての西洋学案内という側面もあったようである。著者の議論は、政治学から初めて倫理学、史学に進み、最後には簡略ながら具体的な政策提言を行っている。西洋学の初学者を想定して書かれているだけあって丁寧な議論が展開され、具体例をふんだんに示しながら東洋学との比較が詳細に行われている。とはいえ、本書冒頭から、それも傍論として、国民国家の概念や国家の正統性についてかなり突っ込んだ議論を紹介しており、これだけでも当時の人々、それも西洋学の素養のない読者がどれだけ本書を理解できたのかかなり怪しいところである。さらに続けて、統計に基づいた社会科学、計測可能な体系的教育論、宗教と倫理の峻別、西洋的な近代化の歴史理論など、懇切丁寧に解説しているとは言え、読者の理解をはるかに上回るであろう議論が展開される。当時どれだけこの書が正しく理解されたかは別として、今日の視点からは、著者が文明というものを表層的な最新技術や洗練された生活様式ではなく、そうしたものを可能にする経済基盤や国民に根付いた思考様式であると理解していたことがよくわかる。 当時の知的水準からすると、はるかに高い水準で議論を展開している本書ではあるが、これだけ痛烈に東洋学をやっつけておきながら、東洋学者を西洋学振興の味方に付けようという意図があったというのであるから笑ってしまう。批判される側としては、こみ上げる怒りを抑えるだけでもやっとのことであったのではなかろうか。とはいえ、誠実な読者はこれだけ広範にわたる最新学説を展開されて舌を巻いたであろうことは想像に難くない(実際のところその議論のほとんどはギゾーに追っているようだがその当否は今後の課題としたい)。

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2022/04/28

日本に足りないのは実学。数理学や近代科学。人は生まれながらの貴賎の差はないが、実学を学べば地位の高い人・裕福な人になる。実学を学ばなければ、地位の低い人・貧しい人になる▼国を守る。国のために命を捨てる。自由独立を守る。国民のわずかがこうした気概を持っているだけでは独立は守れない。...

日本に足りないのは実学。数理学や近代科学。人は生まれながらの貴賎の差はないが、実学を学べば地位の高い人・裕福な人になる。実学を学ばなければ、地位の低い人・貧しい人になる▼国を守る。国のために命を捨てる。自由独立を守る。国民のわずかがこうした気概を持っているだけでは独立は守れない。国民ひとりひとりが独立自尊の精神を持たねばならない。「日本人は日本国をもってわが本国と思い、その本国の土地は他人の土地にあらず、わが国人の土地なれば、本国のためを思うことわが家を思うがごとし。国のためには財を失うのみならず、一命をも抛(なげう)ちて惜しむに足らず。これすなわち報国の大義なり」『学問のすすめ』1872 日本では被治者は治者の奴隷だという発想がある。政府に任せきり、国の事に関与しない態度。日本には政府はあるが、国民(ネーション)がまだない。まず精神的な態度を身に着けるべき▼儒教は徳による統治ばかりで、体制の維持に利用されてきた。停滞の原因だ。違う意見を持つ多くの人が、さまざまな事柄に関して議論する自由の気風を制限してきた。また、儒教は能力のある者を抑圧する身分制度を正当化してきた▼明治維新が起こったのは人民に、知恵の力が育ってきていたからだ。ペリー来航はきっかけに過ぎない。中国と違い、武士が天皇から権力を奪ったことも、自由の気風が生まれる遠因になった。『文明論之概略』1875 祭祀(まつり)と政治(まつりごと)を明確に分けるべき。政治は損得勘定にかかわるものであり政党がすべきこと。天皇は自ら政治に当たるべきではなく、民心融和の中心にならねばならぬ。天皇は党派によらない権威であるからこそ、危機に際して国民の一体化を容易にする。天皇は国民統合、歴史伝統の象徴であり、直接に政治権力を行使しないことにこそ意味がある。『帝室論』1882 (以前から支援していた金玉均による朝鮮近代化が西太后に潰された甲申政変1884の翌年) 中国や朝鮮は儒教思想に染まったままだ。日本はこれらの地域と共にアジアを興そうと考えることなく、西洋文明国と行動を共にすべきだ。『脱亜論』1885 ********************* ※大坂(堂島)生まれ。適塾(現大阪大学, 緒方洪庵)に学ぶ。

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