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木のぼり男爵 白水Uブックス111海外小説の誘惑
1,282円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 1995/08/31 |
| JAN | 9784560071113 |
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木のぼり男爵
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木のぼり男爵
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
非現実的な設定であり…
非現実的な設定でありながら、現代社会の孤独さを批判した寓話たりえている。
文庫OFF
話の筋は違いますが『…
話の筋は違いますが『不在の騎士』と似てますね。イタリアの男爵家長子コジモ少年は、ある日木に登り、以来一生を樹上で過ごすという奇想天外な物語です。でも、内容は一見明るく面白いのですが、俗世界への皮肉がところどころに散りばめられており、実は深い作品です。
文庫OFF
幻想的で知られるカルヴィーノの小説。 1767年、貴族であるコジモ・ロンド―は12歳の時、姉の作ったかたつむり料理を拒否して木にのぼり、それ以来降りてこなくなった。初めはいやらしい姉や厳格な父への反抗だったが、隣家の令嬢ヴィオーラに木から降りないと誓った結果、彼は頑なにこの約束...
幻想的で知られるカルヴィーノの小説。 1767年、貴族であるコジモ・ロンド―は12歳の時、姉の作ったかたつむり料理を拒否して木にのぼり、それ以来降りてこなくなった。初めはいやらしい姉や厳格な父への反抗だったが、隣家の令嬢ヴィオーラに木から降りないと誓った結果、彼は頑なにこの約束を守った。地に足を着けることは敗北を意味した。文字通り一歩でも地上に足をつけない生活を送るようになったのだった。 舞台であるオンブローザの一帯には樫の木、オリーブの木から、桃、いちじく、栗、松など多種多様な木が生えていて、コジモは木の上だけで移動したり、生活を送ることができた。ヴィオーラへのあこがれを胸に、試行錯誤をかさねて樹上生活を発展させる。ときには盗賊と交流したり、領民の家畜追いを手伝ったり、治水行事を行ったり、革命に手を貸したりとおよそ木の上でできることはなんでもしてしまう。父が死んで以降は長男である彼は男爵の位を引き継ぎ、晴れて木のぼり男爵となり、彼の噂は遠く広くフランスへも行き渡ったのだった。 なんで降りてこないの?と、弟から尋ねられて、木の上からはものが良く見える。みたいなことを返した主人公。思春期の反抗から始まって、恋愛に対しての潔癖さと意固地さが彼の信念を強化した。そして彼独自の人間社会への参加の仕方は、諦めから始まってある種清々しさを感じさせもする。コジモのピュアさや、才気煥発とした青年期の態度にはちょっとした感銘も受けた。 コジモの生活は森に囲まれていて、この自然の描写が凄かった。奇想天外な設定だけど、コジモや市民の生活も、政治情勢も細かに描かれていて現実的に読めた。中編くらいの長さで、結構分量があった。その大部分がまるでこの珍奇な設定を正当化するために拵えたようにも感じた。だけど同時に「木にのぼる」というひとつの発想から、ここまで話を広げて書くことができるんだと、その想像力を凄いとも思った。
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