商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1995/09/08 |
JAN | 9784167527228 |
- 書籍
- 文庫
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
謎を追いかけながら、…
謎を追いかけながら、スターンはどこで道を間違えてしまったか、過去を振り返りながら、終わることのない検証が続く。そして、妻のこと、子供のことを自分が何も知らなかったのかという事実に直面する。その悔恨とは別に、思わぬ情欲があふれ出て、止めることができないでいる。知らないでいたのは家族...
謎を追いかけながら、スターンはどこで道を間違えてしまったか、過去を振り返りながら、終わることのない検証が続く。そして、妻のこと、子供のことを自分が何も知らなかったのかという事実に直面する。その悔恨とは別に、思わぬ情欲があふれ出て、止めることができないでいる。知らないでいたのは家族だけでなく、自分自身のことでもあったのだ。この辺りが全く巧い。全く関係ないと思われたエピソードが一つに収斂されていく趣向もミステリーとして秀逸であった。
文庫OFF
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おそらくですがこの作品は読者の望むような 「スッキリさ」というものを感じる終わり方ではないです。 ただし、その終わり方はかの方にとってはある種のベスト だったようには感じるんですよね。 何せただものじゃありませんでしたので。 スターンがあわや収監されてしまうか?と思ったら 実は背後にある人の裏切りにスターン自身が気付き その関係者を見事に探し当てているんですよね。 そこにはスターンを快く思っていない検事の存在が あったのですがスターンの機転によって逆転します。 でも、残るのはある種のモヤモヤなんですよね。 世の中うまくはないということ。
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(上巻からの続き) しかし、私は今回求めたのは“切れ味”だった。 前作『推定無罪』に四ツ星を付けさせる原動力となったスターンの、弁護士としてのそれ、物語としてのそれである。 ディクスンの、スターンに対する羨望は中盤で判った。だからその点では胸を打つものは無かった。 ただ、解説の...
(上巻からの続き) しかし、私は今回求めたのは“切れ味”だった。 前作『推定無罪』に四ツ星を付けさせる原動力となったスターンの、弁護士としてのそれ、物語としてのそれである。 ディクスンの、スターンに対する羨望は中盤で判った。だからその点では胸を打つものは無かった。 ただ、解説の北上次郎の云うように、私が初老の域に達した時に本書を読み返せばまた全く違った感慨を抱き、採点も(良い方向に)変わるであろうことは想像に難くない。
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