- 新品
- 書籍
- 文庫
雪むかえ 河出文庫文芸コレクション
727円
獲得ポイント6P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社/ |
発売年月日 | 1995/12/04 |
JAN | 9784309404653 |
- 書籍
- 文庫
雪むかえ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
雪むかえ
¥727
在庫なし
商品レビュー
0
1件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
題名にもなっている「雪むかえ」(辞書などでは「雪迎え」と漢字にしてある)とは、晩秋の小春日和の日に、糸をつけた子蜘蛛が空を飛ぶ現象のことを指すのだとか。雪が降り始める頃、この現象が見られることが語源であるらしい。調べると蜘蛛の糸が風になびいているような写真がよく出てくる。なかなか美しい言葉だと思う。 冥王まさ子さんの小説は初めて読む。アメリカの大学で長く研究生活を送る雪子と友人の由岐子の二人が物語の中心。雪子は精神に不調を来すと、「かゆかゆ」と呼んでいる湿疹に襲われる。誰かへ依存することを潔しとしない雪子。最後は大学を辞めてしまい、読んでいてつらいところもあった。この小説は冥王まさ子さんの人生とどれくらいリンクするのだろう。 蜘蛛が糸をつけて空を飛ぶのは、あちこちへ分散することで一匹でも多く生存するための戦略だとも言われているらしい。雪子が日本へ帰国した後、知人の女性たちの通ってきた様々な人生についても語られるところがある。みんなそれぞれの飛翔をして軌跡を残している。後の時代の人から見れば、その軌跡が「雪むかえ」のように美しく見えることもあるだろうとそんなことを考えた。 小説中で出てきたホッファーをいつか読んでみたい。
Posted by