- 新品
- 書籍
- 書籍
- 1221-04-02
人生模様
1,282円
獲得ポイント11P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京書籍/ |
| 発売年月日 | 1995/03/15 |
| JAN | 9784487754281 |
- 書籍
- 書籍
人生模様
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
人生模様
¥1,282
在庫なし
商品レビュー
2
2件のお客様レビュー
昔、片岡義男は読み漁りました。短編集が多かったんですが、カッターナイフのような切れ味がたまらず、当時はかなり映画化もされましたね。いつの間にか遠ざかりました。 それで、この「人生模様」・・ノコギリのようなくどさ。説明過多で内容がない。7編の短編集ですが、どれも面白くなかった。気取...
昔、片岡義男は読み漁りました。短編集が多かったんですが、カッターナイフのような切れ味がたまらず、当時はかなり映画化もされましたね。いつの間にか遠ざかりました。 それで、この「人生模様」・・ノコギリのようなくどさ。説明過多で内容がない。7編の短編集ですが、どれも面白くなかった。気取ってるだけで鈍重。盛りを過ぎて錆びちゃったんでしょうね〜
Posted by 
片岡義男の小説は「なにを言いたいのかがわからない」、「中身がない」と学生時代のクラスメートに言われたことを今でも覚えている。彼は私の読んでいた文庫本を手にとると、パラパラとめくり速読を始めた。そして、ほんの数分後には、おおよそのストーリーを口にし 「ほら、こんなふうに片岡義男の小...
片岡義男の小説は「なにを言いたいのかがわからない」、「中身がない」と学生時代のクラスメートに言われたことを今でも覚えている。彼は私の読んでいた文庫本を手にとると、パラパラとめくり速読を始めた。そして、ほんの数分後には、おおよそのストーリーを口にし 「ほら、こんなふうに片岡義男の小説は数分でストーリーがわかるくらい単純で、ほとんど中身なんてないんだ」というようなことを言ったと記憶している。 「ホントにそうだろうか?」そう思いながらも、そのころの私には反論ができなかった。 私が彼の作品を読んでいたのは、彼の描く世界がただただ心地良かったから。あくまでも感覚的なものであったため、クラスメートからの辛辣な批判への反論を言葉にすることができなかった。 ただ、ファッションに無頓着だったそのクラスメートのポリエステル混のシャツだけが侘びしげで、記憶に残った。 あれから長い時間が流れたが、片岡義男の小説の良さというものを少しだけでも言葉にしておきたい。あくまで少しだけで、個人的な意見だけれども。 本書は13年前に発行された作品。読んでみると、自分の考えは答えからそう遠くないところにあるのではないか、と思えてきた。 片岡義男の小説の良さとはなにか? 読者は、彼の描く登場人物たちの暮らす社会を現実の社会のつもりで読んでしまう。ところが、このごく身近に感じるありふれた社会が、実は現実の社会ではないのである。 彼は、喜怒哀楽の激しい感情の起伏を書かない。大喜びしたり、激怒したり、哀しみに打ちひしがれたり、はたまた大爆笑したり、という表現を極力避けている。さらには、およそ人間の持つマイナスの感情である、恨んだり、羨んだり、妬んだり、憎んだり、蔑んだり、という表現も書かない。片岡義男は、こういうマイナス感情のない社会を描いているのである。しかし、そんな社会はあるはずがない。つまり、彼の描く社会は現実の社会ではないのである。 それでは、人間を描くはずの小説で、敢えてこれらの感情表現を書かないというのはどういうわけだろう? それは、たぶん、片岡義男自身が理想とする社会を描き、そこに暮らす理想の人々を描いているからだ。彼が理想とする社会には、極端な感情表現は存在しないということなのではないか。簡単に言えば、争いのない社会で自分の意思に沿った生き方をする人々が、彼の理想なのである。もっと極端に言えば、彼の描く主人公は、お金の心配がなく、満員電車に揺られるでもなく、仕事の悩みもない。人間関係に煩わされることもなく、もちろん恋愛に悩むこともない。ただ自分が心地よいと感じることを選択し、生きている。 私は彼の小説を読んでいる間「こういう暮らしはいいなぁ」とか「こういう感情を抑えられる人間になりたいなぁ」と思いながら、心穏やかな時を過ごし、居心地の良さを感じていられる。この心地良さは、目的もなく走らせるバイクに乗っているときの楽しさに似ているかもしれない。波乗りやスキーにも近い感覚がある。好きな絵を眺めている感覚にも通じるかもしれない。 片岡義男の小説の良さとは、そういうところにあるのではないだろうか。「呑む打つ買う」を最高の悦楽とする人には理解できない小説かもしれない。ポリエステル混のシャツを着ている人にも……。
Posted by 
