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予言がはずれるとき この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する Keiso M communication
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予言がはずれるとき この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する Keiso M communication

L・フェスティンガー(著者), H.W.リーケン(著者), S.シャクター(著者), 水野博介(訳者)

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予言がはずれるとき この世の破滅を予知した現代のある集団を解明する Keiso M communication

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勁草書房
発売年月日 1995/12/05
JAN 9784326101061

予言がはずれるとき

¥5,500

商品レビュー

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2024/05/12

読んだ本 予言がはずれるとき L.フェステインガーほか 訳水野博介  洪水による社会の週末を予言した教団が、予言がはずれた後どうなるか。教団に潜入して、かえって布教活動が活発化することを検証した論文?なのかな。「認知的不協和の理論」という社会心理学らしい。  実際に知りたいこと...

読んだ本 予言がはずれるとき L.フェステインガーほか 訳水野博介  洪水による社会の週末を予言した教団が、予言がはずれた後どうなるか。教団に潜入して、かえって布教活動が活発化することを検証した論文?なのかな。「認知的不協和の理論」という社会心理学らしい。  実際に知りたいことは、後書き的な「訳者解説」の50Pにまとまってて、本文はその検証なので出来事が淡々とつづられていく。悪意のある教団でも、社会的に大きな影響を与える規模でもないため、ドラマティックな小説的な展開はないんだけど、なるほど布教に努める宗教団体に属する人の心理は少しわかった気がします。  すでに破綻している資本主義、理論も分からずに手の平の科学の粋を使う現代、昔は貧困から念仏に逃れ、わからないものは奇跡や神と言ってたんだから、こういうものに傾倒するのが紙一重の世の中な気がしますね。  次の小説の題材です。

Posted by ブクログ

2024/05/06

先日、NHKの宗教特番で釈徹宗先生が紹介されたことで話題になり、品切れ状態が続いていた本書。原著は1956年の刊行で、解説によると「社会心理学の『古典』」とのことだが、この邦訳本も刊行が1995年の地下鉄サリン事件の年で30年を経ており、専門書としては息の長い書籍となっている。 ...

先日、NHKの宗教特番で釈徹宗先生が紹介されたことで話題になり、品切れ状態が続いていた本書。原著は1956年の刊行で、解説によると「社会心理学の『古典』」とのことだが、この邦訳本も刊行が1995年の地下鉄サリン事件の年で30年を経ており、専門書としては息の長い書籍となっている。 本書は、予言を教義の中心に据える宗教団体の活動が、その掲げた予言がはずれた際に逆に活性化する現象の検証を行うものである。そして、本書の最大の特徴は、著者らのグループが、身分を隠して教団に潜入し、実際の教団の活動にコミットして調査を行った点にある。今ならば、倫理的に確実にアウトな手法である。 予言がはずれた際に教団の活動がエスカレートする条件として、「認知的不協和の理論」を柱に著者らは5つの条件を挙げている。簡略に示すと、以下のようになる。 1. 強い信念をもって活動をしていること 2. その信念に準じて、引き返すことが困難な行動をとっていること  例:職を辞めた、資産を放棄したなど 3. その信念が現実社会に影響を及ぼすものであること  例:〜年に世界が滅びる 4. 信念の誤りが明確になること  例:実際には〜年以後も世界は存続している 5. その信念を共有する仲間がいること 本書で検証されたのは、キーチ夫人(仮名)を中心とするグループである。ある日、キーチ夫人は、惑星クラリオンに住む高次の存在サナンダから自動書記による交信を受け取る。サナンダは自分はキリストの現在の姿であると告げ、1954年12月21日に破滅的な洪水が発生と予言してきた。そして、キーチ夫人はじめ選ばれた少数の者を宇宙船でピックアップするから準備せよというのである。 本書の2章以降は、キーチ夫人とその支援者アームストロング博士らの活動が生々しく記述される。プライバシーもへったくれもないが、非常に興味深い。彼らの会話では、宇宙人、創造主、霊界、アトランティス、ムー大陸などなどの用語がごく普通に使われる。これだけでも、キーチ夫人たちの教義がニューエイジ的なものの寄せ集めであることがうかがわれる。ただし、詐欺的な要素はまるで感じられない。彼らは、キーチ夫人本人も含め、心の底から宇宙人のメッセージを信じているのだ。 12月21日には、当然ながら洪水は発生しなかった。この集団がどうなるのか、本書の結論がどういうものなのか、ぜひ本書で確かめてみてほしい。

Posted by ブクログ

2024/02/05

私はノストラダムスの大予言が外れた後に産まれたから、予言の日が近づく恐怖や不安を体感していない。そのため、この論文を読んでいる時にずっとフィクションを読んでいるような、「そういうテイストの作品」を読んでいるような感覚があった。 予言を外すということはある種の失敗でもあり、ギャンブ...

私はノストラダムスの大予言が外れた後に産まれたから、予言の日が近づく恐怖や不安を体感していない。そのため、この論文を読んでいる時にずっとフィクションを読んでいるような、「そういうテイストの作品」を読んでいるような感覚があった。 予言を外すということはある種の失敗でもあり、ギャンブル的な「負け」でもある。予言が外れた時の信者の行動は言わば失敗を失敗にしないための逃避行動であり、ギャンブルの負けを直視せず他に得られたものを必死に探すようなものなのだなと感じた。 だからこそ、見限る(損切りをする)信者もいればより熱心になる(負けを取り返そうとする)信者もいてそこにかなりのばらつきが生じるのだろう。

Posted by ブクログ

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