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「明治」という国家(下) NHKブックス683
957円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 1994/01/27 |
JAN | 9784140016831 |
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「明治」という国家(下)
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「明治」という国家(下)
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商品レビュー
4
8件のお客様レビュー
独自の視点でここまで説得力のある、しかも読みやすい文体での語りができるなんて司馬さんは凄いと思った。 これだけ語れたら楽しいだろうなぁ。 司馬さんみたいになりたい。
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明治維新の最大の功績者は、最後の将軍・徳川慶喜で、退くにあたって全権を渡し、德川の葬式を任せたのは勝海舟と〝国民国家の樹立〟、「西郷(隆盛)、大久保(利通)に騙された」と歯噛みして憤った島津久光、「会津藩の百姓・町人が藩と共に動いていれば、あんな短い攻囲戦で済まなかったろう」と回...
明治維新の最大の功績者は、最後の将軍・徳川慶喜で、退くにあたって全権を渡し、德川の葬式を任せたのは勝海舟と〝国民国家の樹立〟、「西郷(隆盛)、大久保(利通)に騙された」と歯噛みして憤った島津久光、「会津藩の百姓・町人が藩と共に動いていれば、あんな短い攻囲戦で済まなかったろう」と回想する板垣退助と〝国民〟の概念、西南戦争で「このへんでよかろう」と自害した西郷と最後の侍、 「バルチック艦隊は一隻残らず、日本海に沈めよ」の大命題を負う司令長官・東郷平八郎と作戦参謀・秋山真之の逸話など、時代の興亡に迫る。
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「木村摂津守を憎んではいけない。わるいのは、封建制だ」 というのが、勝のこの場合での醸造酒です。その醸造酒を、さらに蒸留してアルコール純度を高めたものが、蒸留酒でしょう。比喩になりますが、思想は、酒(※蒸留酒?)というべきものです。 思想は人を酔わせるものでなければなりませんが、勝の中で粗悪ながらも醸造酒が出来たのです。ただこの酒は、勝当人だけを秘かに酔わせるだけのもので、他に及ぼすことはできません。〝木村がわるい〟では素材であっても酒ではありません。〝封建制がわるい〟となると、やや普遍化して酒になります。が、かといってわるければどうすればよいかがないため、単に自分自身を酔わせるだけになります。ただし相当悪酔いする酒ですね、仏教でいう往相があって還相がありませんから。 〝ではどうすればよいか〟 が、蒸留化への道でした。そこで、勝は長崎時代、全身で吸収したカッテンディーケのオランダ国の国民思想とその体制を思いだしたでしょう。 〝国民を創出すればよい〟 つまり、国民という等質の一階級をつくりだすことです。
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