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パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1994/06/17 |
JAN | 9784087481631 |
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パタゴニア
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パタゴニア
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商品レビュー
3.6
27件のお客様レビュー
チリ海軍のボロい軍艦…
チリ海軍のボロい軍艦でマゼラン海峡からビーグル水道へ。単に紀行文としても読めるが、風とタンポポという言葉に注目して読んでみるとまた違った感じがするのではないだろうか。
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パタゴニア・・・名前…
パタゴニア・・・名前しか聞いた事のない国を椎名誠が旅する。いつもの「ビールを飲むのだ!」風な紀行文とはちょっと違った1冊。
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【あらすじ】 南米大陸の最南端、風と氷に閉ざされた辺境の地パタゴニア。日本に残してきた病身の妻を気づかいながら、チリ海軍のオンボロ軍艦に乗ってたどる痛快、愉快な冒険記。 「パタゴニア」という言葉を聞くと、Simon & Garfunkelの名曲『コンドルは飛んで行く』...
【あらすじ】 南米大陸の最南端、風と氷に閉ざされた辺境の地パタゴニア。日本に残してきた病身の妻を気づかいながら、チリ海軍のオンボロ軍艦に乗ってたどる痛快、愉快な冒険記。 「パタゴニア」という言葉を聞くと、Simon & Garfunkelの名曲『コンドルは飛んで行く』を思い出します。 椎名誠さんの紀行文と言えばモンゴル大草原が有名かと思いますが、当作品は南米大陸の南の果て、パタゴニアが舞台です。 旅の始まりは、未知との遭遇への期待と不安に胸躍るものかと思いますが、当作品は「妻の精神的な病」からスタートし、しかもその妻を日本に残したまま地球の裏側に行ってしまうところから始まります。そのためか、作品全体にどこか重苦しい雰囲気が漂っているように感じました。 ただ、その雰囲気が自然の猛威にさらされ続けるパタゴニアの情景とマッチしているようにも感じました。当作品を読むまで、私の想像するパタゴニアは「なんとなく素敵な場所、そこにしかないオンリーワンを提供してくれる場所」というプラスのイメージでしたが、当作品を読んだあとは「たぶん一生行くことはないだろう」に変わりました。荒れ狂う海・氷河、人を寄せ付けない荒涼とした大地がどこまでも続く世界、そしてどこまでも蒼い空…本物の大自然の恐怖を感じます。椎名さんが思わず叫んだ「空が蒼すぎるしでかすぎる!」という言葉も、決して「すごい!ここに来てよかった!」という意味ではなく、どちらかというと「もううんざりだ!」というふうに聞こえました。 『コンドルは飛んで行く』のメロディーもそうなのですが、パタゴニアは雄大で果てしなく、それでいてとても寂しい場所なのだと思いました。だからこそ平和で退屈な日本のありがたみ、妻が家で待っていてくれていることのありがたみを感じられました。
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