覚悟の法則 自分の人生は自分で決める

弘兼憲史(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所/
• 発売年月日: 1994/06/24
• JAN: 9784569544007

商品レビュー

2019/05/30

「自分らしくあろうとすれば、自分の意見をしっかりと持つことだ」
漫画家、弘兼憲史の生き方を書いた本で、覚悟に焦点を置いている。漫画家というのは一人で書き、関わるのは編集者だけなんてイメージを持っていた。
しかし、島耕作シリーズを見てもわかる通り、作者は自分の書きたい題材を書くため五感をフル活用して情報を収集する覚悟を持っているという。
そのほか、自分の意見は言うけど人脈を作り活かしていく、漫画家なのに8時間労働を基本にしている、独自の生き方、覚悟を持った人物だとわかる。
漫画のネタはひたすら努力して集める、この覚悟が島耕作や人間交差点など、現実的だけど心惹かれる漫画を作り出すことにつながっている。

2016/12/29

漫画・島耕作シリーズの著者のエッセイ集。あのキャラクターがどのようにして生み出されたのかが浮かび上がる。
この作者のスタンスとして「マーケティングリサーチをしたうえで、それに合わせて描く」のではなくて、「自分が今したい仕事をする、描きたいテーマを何とかみんなに喜んでもらおうと思って全力を傾注して描く」というもの。それが「自分と他人を比較しない」「勝負どころだけは決して逃げない」「失敗したときはすぐあやまる」といったあのキャラクターができあがったのだろう。
印象深かったのはうまい叱られ方のポイント。1．一切の言い訳をしない　2．相手の目を見て全身で誠意を示す　3．あまり多くのあやまり言葉を言わないこと(「はい、わかりました、申し訳ございません」「申し訳ございません、以後気を付けます」一辺倒でやる)　
サラリーマンの鏡です。

2013/04/14

島耕作の著者が書いたエッセイ。
島耕作を読んでいないと分からないということもないが、読んでいる方がより考えが見えてくる。
覚悟というか決断の重要性を説いている。