商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2012/03/01 |
JAN | 9784004130451 |
- 書籍
- 新書
孟子
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孟子
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3.6
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孔子の弟子であり、性善説を唱えた孟子を詳細に紹介した本。1966年に出版されたので、自分とほぼ同い年の書。 孟子は、どちらかというと「天」の概念が重要というのがハーバードの人気教授マイケル・ピュエットの主張だが、中国の戦国時代という社会が政治的に安定していない世界にあって春秋時...
孔子の弟子であり、性善説を唱えた孟子を詳細に紹介した本。1966年に出版されたので、自分とほぼ同い年の書。 孟子は、どちらかというと「天」の概念が重要というのがハーバードの人気教授マイケル・ピュエットの主張だが、中国の戦国時代という社会が政治的に安定していない世界にあって春秋時代の孔子が唱えた説を改めて性善説として打ち出している点や性格がどうも自分に似ているらしいという点は、興味深い。 大きな流れとしては、孔子の仁を受けた仁義説、それにもとづく王道論、それからその基礎付けとしての性善説、やがて精神主義の強まりと天命の自覚、というのが発展のあらすじ 四端説 同情心こそ仁の端 羞恥心こそ義の端 謙譲心こそ礼の端 分別心こそ智の端 これに対して告子が反駁しているのになかなか孟子は説得的な論理を展開しきれていない。 著者も「人間性が善だということそのまま額面どおりにうけとれない」「明らかに、それは客観的現実認識から得られた断案ではなかった」 しかし、これを孟子による現実に対する宣言ととらえれば話は別である。 中国は神話に乏しい、というのは面白い 孟子は、堯舜といった聖人をあがめながらも、身近いものに引き寄せている 一言でいえば「養心」や「存心」といった考え方に集約される。すなわち、 自分の内心の高貴な存在をしっかりと自覚して、それを亡ぼすことのないように大切に養い育てること。 反対の言葉が「放心」である。 この「養心」という概念は「浩然の気」「大丈夫の説」「大勇の説」「不動心」といったことに連なっていく。 そして「天」や「命」の話になると、 「君子は法を行いて命をまつのみ」 という考えである。これは、結局隠遁せざる得なかった孟子の挫折から来る。 「孟子」は * 「梁恵王章句上・下」:「公孫丑章句上・下」から抜き出されたか * 「公孫丑章句上・下」 * 「滕文公章句上・下」 * 「離婁章句上・下」 * 「萬章章句上・下」 * 「告子章句上・下」 * 「盡心章句上・下」 の七篇よりなる。
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金谷治さんによる孟子の人物像を明らかにした書籍。事前に『論語』『孟子』を読了しておくと楽しめる。さらに孟子の性善説と対し、性悪説を説く『荀子』を読了しておくとなお良し。金谷治さんは、孟子好きとのこと。
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『天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ、其の筋骨を労し、その体膚を餓やし、其の身を空乏し、行ひ其の為すところに払乱せしむ。 心を動かし、性を忍び、その能はざる所を曾益せしむる所以なり。』 『貴きを欲するは人の同じき心なり。人々、己に貴き者あり。思わざ...
『天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ、其の筋骨を労し、その体膚を餓やし、其の身を空乏し、行ひ其の為すところに払乱せしむ。 心を動かし、性を忍び、その能はざる所を曾益せしむる所以なり。』 『貴きを欲するは人の同じき心なり。人々、己に貴き者あり。思わざるのみ。人の貴ぶ所の者は、良貴に非ざるなり。趙孟の貴くする所は、趙孟能く之を賤くす』
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