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偶然の犯罪 ハヤカワ・ミステリ文庫
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偶然の犯罪 ハヤカワ・ミステリ文庫

ジョン・ハットン(著者), 秋津知子(訳者)

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偶然の犯罪 ハヤカワ・ミステリ文庫

641

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 1994/07/31
JAN 9784150795016

偶然の犯罪

¥641

商品レビュー

2.8

7件のお客様レビュー

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2023/10/14

これは傑作ではありませんか。鼻持ちならない主人公が、どんどん追い詰められていく過程が読ませます。評価しない向きもあるようですが、私は充分愉しめました。

Posted by ブクログ

2019/12/26

1983年発表、英国CWAゴールド・ダガー受賞作。米国MWAもそうだが、1年間に出版された膨大な作品の中から、何を基準にベストを選出したのか首を傾げる場合も多い。日本の雑多なランキングも、信頼度では言うに及ばずなのだが。 主人公は、師範学校の中年教師ニールド。大学内での特権的ポ...

1983年発表、英国CWAゴールド・ダガー受賞作。米国MWAもそうだが、1年間に出版された膨大な作品の中から、何を基準にベストを選出したのか首を傾げる場合も多い。日本の雑多なランキングも、信頼度では言うに及ばずなのだが。 主人公は、師範学校の中年教師ニールド。大学内での特権的ポストに成り上がることを生きがいとし、日々教師仲間と丁々発止の駆け引きを繰り広げていた。或る夜、ニールドは指導先の学校から帰る途上で、ヒッチハイカーの若い女を拾う。身の程知らずにも色欲に駆られるが、すげなく拒否されて逆上し、女を放り出す。翌日、同地で女の死体が発見された。数日前、同様の手口によって女が殺されたばかりだった。現場周辺での刑事の聞き込みにより、男は必然、連続殺人事件の容疑者となる。つまらないプライドからついたニールドの嘘は、逆に容疑を固める方向へと流れていく。 「偶然」が重なり容疑者に仕立てられるという主題は、ミステリとしては常套だが、通常なら高まるはずのサスペンスは低調、主人公の俗物ぶりのみが印象付けられていく。ニールドは、自ら真犯人を捜す正義感も、身の潔白を晴らす気概も放棄し、なおも処世に全力を傾け続けるのだから呆れる。女性や若者に対して偏見を持つ利己主義者で、それは概ね劣等感に起因していることを匂わせる。つまり、ことごとくイヤな野郎なのである。作者は敢えて読み手の感情移入を妨げるように主人公を描いている訳だが、これが決してプラスに作用しない点が、本作最大の欠点だろう。こんな奴なら、例え無実であろうと、お灸を据えてやればいいと倫理観無視の願望をいだきかねない。当然のこと、結末は読者の意に沿わぬものへと至るが、プロットにも捻りはなく、消化不良の読後感のみを残す。文章に味わいがある訳でもなく、徹頭徹尾冴えない男の迷走に付き合わされる。英国式のブラックユーモアに根差したものなのだろうが、巻末解説の方が読み応えがあるようでは、溜め息しか出てこない。

Posted by ブクログ

2019/12/24

偶然、犯罪に巻き込まれると凡人はこういうことになるのかもしれない。本人のじたばたと周りの困惑もありそうだ。ゴールド・ダガー賞受賞作の傑作ミステリ―という触れ込みにしては、読後感はよくなかった。 師範学校の教師、コンラッドは、派遣先に行き、研修生を指導する仕事についている。 ...

偶然、犯罪に巻き込まれると凡人はこういうことになるのかもしれない。本人のじたばたと周りの困惑もありそうだ。ゴールド・ダガー賞受賞作の傑作ミステリ―という触れ込みにしては、読後感はよくなかった。 師範学校の教師、コンラッドは、派遣先に行き、研修生を指導する仕事についている。 教える生徒がいる学校に派遣されては帰る、という日常である。 通勤途中でヒッチハイクをしている女子学生を乗せるが、あまりの態度の悪さに、途中で降ろして腹立ち紛れに彼女のバッグをドアから外にぶちまけて走り去った。 悪いことにヒッチハイカーの連続殺人事件が起き、彼は参考人になって尋問を受けてしまう。 おりしも彼の学校は統合されるという噂で、職を失うかもしれない不安がある、気に入らない同僚が他校の校長に抜擢され、それは我慢するとして空いた椅子がどうしても欲しい、そんな折も折、変な言いがかりは迷惑千万だった。 そこでちょっとした嘘をつく。女子学生は乗せてない。時間があったので映画を見た、上映していた二本のうちポルノでない方を見たという。 それで捜査は大混乱、前々から不満を抱えていた妻は家出。警察の家宅捜索や、呼び出しで昇進の面接もフイになる。 というような、小さな嘘が大事になってしまうのだが、まぁこのコンラッドという人物が姑息でいやらしい。 その上話が進まない。最近のスピーディなミステリに慣れると付いて行くのが辛かった。 シルバーでなくてゴールド受賞作だというと、読みかけた意地(?)もあってそのうち面白くなるのかと欲張ってしまう。 最後まで我慢して読んだが、私にはどうも合わなかった。 イギリスでは面白い本なのだろうか。私がイギリスの教育制度に不案内だからだろうか。何しろ自業自得な主人公がいやだったからかも。

Posted by ブクログ

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