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印度放浪 朝日文庫
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印度放浪 朝日文庫

藤原新也【著】

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印度放浪 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞/
発売年月日 1993/06/01
JAN 9784022607744

印度放浪

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商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2021/03/05

これを読んだ時、いつかインドに行くだろうと思った。引き寄せられて抗えず。決まっていた未来が見えた感じ。不思議な感情。行きたいかどうかは分からない。お腹弱いし。

Posted by ブクログ

2019/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実に不思議な作品だな、と感じます。 なぜならばあらゆる概念はインドという国の中では 無効化されてしまうから。 私たちの住む世界とは違うのです。 軸も違うのだから 何もかもが違うわけです。 感じるしかないのです。旅をする際には。 そりゃあ人によっては感化されるでしょうね。 まるで著者の後ろを幽霊がごとく いるかのような作品。 感じる本、不思議だぜ。

Posted by ブクログ

2018/02/12

写真家にして作家の藤原新也(1944年~)が、23歳(1968年)のときに初めてインドを訪れ、その後3年に亘る複数回の“インド放浪”を綴ったデビュー作で、インドを旅するバッグパッカーのバイブルとも云われる作品である。1972年に発表され、本書は1993年に朝日文庫で復刊されたもの...

写真家にして作家の藤原新也(1944年~)が、23歳(1968年)のときに初めてインドを訪れ、その後3年に亘る複数回の“インド放浪”を綴ったデビュー作で、インドを旅するバッグパッカーのバイブルとも云われる作品である。1972年に発表され、本書は1993年に朝日文庫で復刊されたもの。(現在は再度絶版となっているようである) 私は、藤原氏の死生観を映した作品が好きで、代表作『メメント・モリ』、『東京漂流』、『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』、『たとえ明日世界が滅びようとも』なども読んでいるが、本書の、(背伸びをしつつも)瑞々しく鋭い感性と、詩を読んでいるかのような表現力は、まさに藤原氏の原点を見るような気がするのである。 「<旅>は無言のバイブルであった。<自然>は道徳であった。<沈黙>はぼくをとらえた。そして沈黙より出た<言葉>はぼくをとらえた。悪くも良くも、すべては良かった。ぼくはすべてを観察した。そして我が身にそれを<写実>してみた。」 「インドは、命の在り場所の見えるところである。自然の中のそれぞれの命が、独自の強い個性を持って自己を主張している。三月中旬からとつぜんのごとく燃えだす苛烈な夏の太陽は、私たちの頭上にどうしようもなく巨大な熱球が存在することをいつも忘れさせない。この熱球の放つ熱と光の主張に焼かれた地上の一切は、あたかもその熱球の分子であるがごとく、生命の熱みを孕み、それを放射する。栴檀の木は強烈な匂いを発し、マンゴーの熟れた実は性的な甘い香りで私たちの体を包む。人民の喜怒哀楽は、熱の分子を付着させたまま自然の熱と香の間を陽性に飛び交い、時折彼らはその熱をさますために聖なる河に身を浸す。河のほとりでは、いくつかの炎が上がっており、そこには熱を放射し終え、死を迎えた人の屍が、燃えている。炎の囲りを徘徊する犬、豚、鶏、はげたか。・・・この国においては、熱が法にとってかわっているのだ。それが宗教というものだろう。」 「旅とは?」、「インドとは?」について語った、これほど象徴的かつ魅力的な文章は多くはないだろう。 私は公私併せてこれまで40ほどの国を訪れながら、インドには行く機会がなかった。藤原氏の旅から半世紀が経ち、本書に出てくるタール砂漠の村に住む人々も今では携帯電話やインターネットを使っているのかも知れない。しかし、やはりインドには行かねばならない。生と死が共存する土地インドを知らずに死生観を確立することはできない。そう強く思わされる一冊であった。 (2018年2月了)

Posted by ブクログ

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