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金融政策 中央銀行の視点と選択
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東経/ |
発売年月日 | 1993/11/04 |
JAN | 9784492651629 |
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金融政策
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90年代に行われたマネーサプライを巡る、翁―岩田論争の当事者である翁邦雄による当時の日銀批判派への反論本。マクロの教科書では、ベースマネーに信用乗数をかけたらマネーサプライが出てくるという信用乗数論が出てくるが、岩田規久男、原田泰といった当時の日銀批判派のエコノミストは、信用乗数...
90年代に行われたマネーサプライを巡る、翁―岩田論争の当事者である翁邦雄による当時の日銀批判派への反論本。マクロの教科書では、ベースマネーに信用乗数をかけたらマネーサプライが出てくるという信用乗数論が出てくるが、岩田規久男、原田泰といった当時の日銀批判派のエコノミストは、信用乗数は安定しており、安定した信用乗数にベースマネーを掛けた分だけマネーサプライが生成するという教科書の信用乗数理論にベタな因果関係を見出して日銀の政策を批判していた。 本書では、日本における信用乗数は決して安定していないこと、中央銀行が操作しているのはマネーサプライではなく、短期市場金利であること、日本では所要準備は後積み方式で、前月の預金量が決定されてからその月のベースマネー需要が決まり、日銀は受動的にベースマネーを供給していることから、ベースマネーからマネーサプライへの単純な因果関係が存在しないという点などが実務に携わるセントラルバンカーの立場から詳細に反論されており、改めて勉強になった。 他にも準備預金制度が存在しないカナダの金融システムについて類書にないことが書かれており、30年以上前の本だが今でも読む価値があると思う。
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