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知っていますか?アイヌ民族一問一答
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 解放出版社/ |
発売年月日 | 1993/10/01 |
JAN | 9784759282061 |
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知っていますか?アイヌ民族一問一答
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わたしが2歳のときに離婚して以来一度も会っていない父親がアイヌ民族の人だったと中学生くらいの頃にいきなり知らされた。それを聞いて、じゃあアイヌ民族について勉強しようと思えるほど当時のわたしは素直ではなくて、でもどこかで、いつかちゃんと自分のルーツみたいなものと向き合えたらいいな...
わたしが2歳のときに離婚して以来一度も会っていない父親がアイヌ民族の人だったと中学生くらいの頃にいきなり知らされた。それを聞いて、じゃあアイヌ民族について勉強しようと思えるほど当時のわたしは素直ではなくて、でもどこかで、いつかちゃんと自分のルーツみたいなものと向き合えたらいいなあと漠然と思っていた。そこから今日まで、本屋や図書館でアイヌ関連の本を見つけたら手に取るようにしたり、美術館に展示を見に行ってみたり、アイヌ民族衣装の紋様が描かれた絵葉書を何枚かフォトフレームに入れて壁に掛けてみたり(デザインがどれもこれも本当に好き)、北海道に行く機会があれば白老町に行ってみたり、細々とアイヌ文化と触れ合うようにしてきた。けれど学生時代ずっと歴史が苦手科目だったこともあって、おそらく一番学ばなければいけないアイヌ民族の迫害の歴史についてはほとんど見識を深められていない。アイヌ語も勉強してみたいと思うけれど、ゼロから新しい言語習得にチャレンジするのはやはりハードルが高くて、辞書が出版されているのを知りながら購入には至っていない。自分のルーツとか大仰なことを言いながら、アイヌ文化の上っ面だけを撫でて過ごしてきたような恥ずかしさがずっとある。 数日前に神保町へ行ったとき、たまたま「神田古本まつり」が開催されていて、前から来てみたかったイベントだったので神保町へ来た当初の目的もすっかり忘れて古書店街をさんざん練り歩き、この本を買った。一問一答形式で収録された25の質問と解答は、萱野茂アイヌ記念館館長で、アイヌ語辞典も出版している萱野茂氏が、記念館を訪れる人々から聞かれることが最も多かったものだという。その内容は、アイヌ民族の特徴、地理的な分布図、「蝦夷」「北海道」といった言葉の由来、迫害と戦争の歴史、「和人」によって一方的に定められた法律とその移り変わり、現在のアイヌ民族の国際的立場など多岐にわたる。この本の刊行当時には、数少ないけれど東京にもアイヌ語を学べる場所があったこと(具体的な場所の記載はなかった)、アイヌ民族の食事ができるレストランがあって、そこで交流会が開かれたこともあったことなども書かれていた。少し古い本なので(1993年初版発行)、自分でも最新情報を調べてみようと思う。 巻頭の「はじめに」で著者の上村氏は、この本はアイヌ民族を知る上での「入門書の入門書」であると書いている。読んでみてその通りだと思った。詳しすぎて難解ということは一切なく、幅広く程よい分量なのでさくっと読むことができた。せっかくだしもう少し深く掘り下げて知りたいという気持ちになったので、以前買った「日本史リブレット アイヌ民族の軌跡(浪川健治・山川出版社)」、「民藝2012年5月号 アイヌの文化と意匠」も、この機会に読んでみる。
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