商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 夏目書房/星雲社 |
発売年月日 | 1993/11/20 |
JAN | 9784795257733 |
- 書籍
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知への散策
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知への散策
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サルトルによるジュネの分析がおもしろい。娼婦である母親に捨てられたジュネは、誰のものでもなかった。子供であるジュネは「にせの子供」でしかなかった。彼が自分の存在を確信したのは、引き出しの中を盗もうとした時に発せられた「泥棒=悪」という言葉だった。他者からレッテルをはられ、以後彼は泥棒という本質を背負って生きていく。 悪という対他存在を意識的に引き直すこと、ここにジュネの出発点がある。 『ジュネの男色行為は、悪であろうと欲する一つの行為である。男色行為が悪であるのは、それが一つの「反自然」だからではなく、想像的なものだからである。ジュネがめざすのは本物ではなく、偽物である。男色行為における女役=オナニストは、偽物である。偽物は虚偽であり、虚偽は悪である。だからこそジュネは、小さいときから想像においてつねに偽物を夢想し続ける』
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