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愁月記 新潮文庫
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愁月記 新潮文庫

三浦哲郎【著】

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愁月記 新潮文庫

385

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商品詳細

内容紹介 内容:愁月記.ヒカダの記憶.からかさ譚.夜話.居酒屋にて.海峡.病舎まで
販売会社/発売会社 新潮社/
発売年月日 1993/09/25
JAN 9784101135106

愁月記

¥385

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2021/09/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

大学の友人が、大分前に是非読んで見て欲しいと持って来てくれていたのを漸く読了。 するすると読むことが出来た。作中、著者の経歴が何回も繰り返されるお陰で、情報に安心して読めたのではないかしら。 特に気に入ったのは、「夜話」と「病舎」まで。 著者とその妻の交流、妻の思いやりの描写に胸があたためられた。 読んでいて、静かな涙が二回頬を伝った。身体が眠いよと音をあげているだけかもしれない。 読んでいると感覚が少し鋭敏になる気もする。 解説の一部に直前に読んだ「ノルウェイの森」味があって、偶然性を感じた。

Posted by ブクログ

2021/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三浦哲郎を研究するのでもいいかもしれないと思った。それくらい心打たれたということなのかもしれない。忍ぶ川を錯覚させるような良さで、彼の書く家族の話はどれもすごく良いに違いないとこの一冊を読んで確信した。 表題作の『愁月記』は母の死の前後を描いた話。食卓を囲んでいる中で母が突然泣く場面からはじまる。まだどんな話か分からないのにその場面がすごくいい。その後読み終わるまで母があのときなんで泣いていたのかをずっと考えていた。この話は葬式で母の骨を壺に入れる場面でおわる。 自分の母のことが頭に思い浮かんだ。母について書かれた小説は他の作家でも読んできたが、こんなに鮮明になったのははじめてだ。親がもし亡くなったら、死に対する感覚が変わるのではないだろうか。そう思った。死ぬことはとても怖いことだけれど、親がいる場所だとどこかで感じるようになる気がする。今はまだ僕にとって死は、ほんとうに終わりの場所だから。 いい本が買えた。

Posted by ブクログ

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