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山・動く 湾岸戦争に学ぶ経営戦略
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 同文書院インターナショナル/東亜同文書院 |
発売年月日 | 1992/11/20 |
JAN | 9784810380033 |
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山・動く
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商品レビュー
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湾岸戦争におけるロジスティクス責任司令官による回顧録。最初の30日間で移動したコンテナを並べるとそれだけで300キロを超すという。これに加えて数十万の兵士、無数の戦車や航空機、それを運ぶトラックなどが熱砂のサウジアラビアの小さな港に押し寄せた。それを「仕切る」のがどれほどの困難を...
湾岸戦争におけるロジスティクス責任司令官による回顧録。最初の30日間で移動したコンテナを並べるとそれだけで300キロを超すという。これに加えて数十万の兵士、無数の戦車や航空機、それを運ぶトラックなどが熱砂のサウジアラビアの小さな港に押し寄せた。それを「仕切る」のがどれほどの困難を伴うか、何にせよ仕事をしたことのなる人なら想像がつくだろう。実際、まずは道路を作り標識を立てるところから始めなければならないのだ。興味深いのは「持ち込むより持ち帰る方が難しい」こと。梱包された新品はバラバラになっており、米国の検疫を通すには持ち込んだ車両を解体・洗浄しておかなければならない。過去の戦争と異なり、兵器を戦場に放置しなかったことを著者は誇りをもって回想している。 当然ながらそこにはビジネスへの様々な示唆がある。結局はシンプルで情報共有の徹底、手続きの簡略化、権限の委譲と集中。そして不測の可能性に「あらかじめ備える」こと。 安保法案の国会論戦で野党が「日本を海外で戦争できる国にするつもりだ」と主張したときに、参考人招致されたアナリストの小川和久氏が「そんなことは不可能。日本には軍事力の投射能力がない。もっと勉強してほしい」と力説していたことを思い出す。投射(projection)、つまりは現地に運ぶ能力。 パゴニス氏は「温かい食べ物が士気に与える影響」を決定的に重視し、戦闘部隊の到着より前に最前線に補給基地を設置することを使命とした。「戦争は撃ち合いが始まる前に、需品係の戦いで決着がつく」とはロンメル元帥の発言だそうだ。当時から十分わかっていた兵站の重要性を、日本軍はあれほどまでに軽視し多くの兵士を死に至らしめてしまった・・・。
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一般人にはイメージできない規模がすごかった。数十万にんもの部隊を移動させ、彼らの武器・弾薬・食料・戦車をどのように輸送していくのか、普段見られない世界が楽しかった。兵站というものがいかに重要かがわかる本です。
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1992年に発行された、そのサブタイトルにもあるとおり「湾岸戦争に学ぶ経営戦略」の本。湾岸戦争時に55万余の将兵と700万トンの物資、約13万両の戦闘車両を28カ国の多国籍軍と共同作戦で、地球の裏側であるアラブの砂漠に配備する世界史最大規模のロジスティックス・システムを構築したパ...
1992年に発行された、そのサブタイトルにもあるとおり「湾岸戦争に学ぶ経営戦略」の本。湾岸戦争時に55万余の将兵と700万トンの物資、約13万両の戦闘車両を28カ国の多国籍軍と共同作戦で、地球の裏側であるアラブの砂漠に配備する世界史最大規模のロジスティックス・システムを構築したパゴニス将軍の著。 単純にいわゆる戦記ものではなく、後半の7章8章には、「リーダーシップに必要なものは何か」「リーダーシップとロジスティクスに何を学ぶか」が記載されている経営学の本。『物を動かすには人を動かさねばならない』という言葉も。 深く具体的な実務・実践経験から経営学までにつながる抽象化へと昇華されており、重厚で含蓄深い本。
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