商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 偕成社/ |
発売年月日 | 1992/05/01 |
JAN | 9784039635006 |
- 書籍
- 児童書
おきなぐさ;いちょうの実
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
おきなぐさ;いちょうの実
¥1,760
在庫あり
商品レビュー
4.5
5件のお客様レビュー
みぃちゃんが選んだ本 パステルと色鉛筆好きだもんね 風が雲と一緒に吹き抜ける描写が美しい 朝日が差し込んでくるってこんな感じだよね 賢治は言葉に映して見せてくれる
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
素朴でやさしい賢治の文体で描かれる世界の、なんと新鮮なことか。 なんども味わいたい作品。 話は逸れるかもしれないが賢治作品を何冊か読んで、やはり絵本でなく字だけ、または初版と同じ形で読みたいということがわかってきた。 この本の絵も悪くないのだが、もっといい絵があったのではと、つい思ってしまう。いっそダイレクトに自分の想像力に任せて読みたい願望にかられる。 子どもに読み聞かせるにはちょうどよいと思う。
Posted by
宮沢賢治のまなざしでは、いちょうの実をつけた木が、こんなにも感動して見えるのかと、はっとした。 おっかさんのいちょうの木に、千の子どもたちが、ある晩、いっせいに旅立ってゆく。星空輝く、広い空の下で。 私はこの場面で、沖縄かどこかの夜の海で、サンゴがいっせいに卵を解き放つ、幻想的...
宮沢賢治のまなざしでは、いちょうの実をつけた木が、こんなにも感動して見えるのかと、はっとした。 おっかさんのいちょうの木に、千の子どもたちが、ある晩、いっせいに旅立ってゆく。星空輝く、広い空の下で。 私はこの場面で、沖縄かどこかの夜の海で、サンゴがいっせいに卵を解き放つ、幻想的な瞬間と、同じようなものを感じた。 サンゴの卵が広い海へ旅立つ瞬間に立ち会いたいと願ったことがあった。 しかし、ありきたりのイチョウにも、生命の循環を感じられるとは、思いもしなかった。本書を読み、いちょうの実をつけた木を見てみたいと、思うようになった。 このようにして、本書は私に、日常に心の豊かさを、もたらしてくれた。秋が来るのが楽しみである。 (「いちょうの実」の感想。)
Posted by