1,800円以上の注文で送料無料

無縁の生活・人生の一日 講談社文芸文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫

無縁の生活・人生の一日 講談社文芸文庫

阿部昭【著】

追加する に追加する

無縁の生活・人生の一日 講談社文芸文庫

1,047

獲得ポイント9P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1992/05/10
JAN 9784061961746

無縁の生活・人生の一日

¥1,047

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

レビューを投稿

2010/05/28

人生の中にひそむ影を…

人生の中にひそむ影を書く。しかし、あくまで穏やかなものだ。ユーモアあふれる文体も魅力

文庫OFF

2017/11/07

どこかなんか怖い本だった。 お化けが出るわけでもないし、恐怖体験があるわけでもない。 足元にある仄暗さが、一瞬真っ暗闇になるような。一瞬すぎてわからないんだけど、確実に囚われた、何かに、って思う怖さ。油断するとやられる。 「それが大人になればわかる」 日常の、目の前の現実を冷...

どこかなんか怖い本だった。 お化けが出るわけでもないし、恐怖体験があるわけでもない。 足元にある仄暗さが、一瞬真っ暗闇になるような。一瞬すぎてわからないんだけど、確実に囚われた、何かに、って思う怖さ。油断するとやられる。 「それが大人になればわかる」 日常の、目の前の現実を冷静に、一歩下がって眺める時、その冷たさこそが本当なのだと思う。 世の中には、きらきらしたものやほかほかしたもの、そういうもので溢れているけれど。 輝かしいもの優しいものに囲まれていたい人は、この本は読めないんだろうなぁ…とぼんやり思ったのでした。

Posted by ブクログ

2013/06/15

『短編小説礼賛』が良かったので、本人の書く短編小説はどうなのかと読んでみた。 「猫」はシャム猫を飼って、蚤がいるだの、しょっちゅう腹を下す(胃腸が弱かったのだろう)だの文句を言い、「出来損ない」と呼び、挙句の果てにもがき苦しませた末死なせてしまう。小説としてみれば、味わいがなくは...

『短編小説礼賛』が良かったので、本人の書く短編小説はどうなのかと読んでみた。 「猫」はシャム猫を飼って、蚤がいるだの、しょっちゅう腹を下す(胃腸が弱かったのだろう)だの文句を言い、「出来損ない」と呼び、挙句の果てにもがき苦しませた末死なせてしまう。小説としてみれば、味わいがなくはないのだが、この猫の扱いに心底腹が立つ。昭和の猫の扱いかたなんて、こんなもんだとは分かっているが。「散歩」でも、恩師の家の女中に劣情を抱く様子が描かれるが、インテリが、頭も容姿も悪い女を「こいつならやらせるだろう」と見くびるのが不快。まあ、振られるから、ちょっと間抜けなおかしみもなくはないのだけど。息子を描いた「言葉」「童話」「天邪鬼」などはなかなかいい。しかし「手紙」や「閣下」「災難」など読むと、やはりこの人の冷たさに心が寒くなる。ここまでが『無縁の生活』。後半の『人生の一日』は前半の私小説的な作品とは違う作風。 しかし、厭な気持に何回もなったにもかかわらず、いい小説だったな、という気がするのだ。 もうちょっと阿部昭、読んでみようと思う。

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

最近チェックした商品