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レトリック感覚 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1992/06/10 |
JAN | 9784061590298 |
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レトリック感覚
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レトリック感覚
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レトリックとは、ことばをたくみにもちい、効果的に表現すること、そしてその技術 レトリックの目的は、2つ ・説得の技術であること ・芸術的は、あるいは、文学的な表現の技術であること ローマで集大成したレトリックの理論システムは5科目 ①発想:アイデアを発見する ②配置:序論...
レトリックとは、ことばをたくみにもちい、効果的に表現すること、そしてその技術 レトリックの目的は、2つ ・説得の技術であること ・芸術的は、あるいは、文学的な表現の技術であること ローマで集大成したレトリックの理論システムは5科目 ①発想:アイデアを発見する ②配置:序論―陳述ー論証ー反論ー結論 ③修辞:表現方法 ④記憶:話ことばとしての記憶術 ⑤発表:発表の仕方、顔、姿勢、手のあげかた、所作 そのうち、現代のレトリックとは、③の修辞にあたる 比喩の種類について紹介しました。まとめると以下のようになります。 直喩:シミリー、シミリーチュード Simile 「~のような」「~みたいな」などの直接的な表現を使って、わかりやすく例えること 隠喩:メタファ metaphor 「~のような」「~みたいな」などの表現を使わずに、あるものを別のもので例えること 換喩:メトニミー metonymiy何かを表現するとき、その事柄と深く関係しているもので置き換えること 提喩:シネクドキ synecdoche 上位概念を下位概念で、または下位概念を上位概念で表すこと 誇張法:Hyperbole 主張を大げさにする修辞技法のこと。 誇張法は、強い印象を想起させる、あるいは強い印象を生むのに用いられる。文字通りの意味に取るものではない 列叙法:Accumulatio あらかじめ作られたポイントを、簡潔かつ力強い方法で再び表す修辞技法のこと。スピーチの総括での漸層法使用に用いられることが多い 緩叙法:Litotes 修辞技法の1つ。直接的な主張をせずに、その逆の意味のことを否定する方法をいう 他 対句、擬人法、擬態法、倒置法 和歌のレトリックは、 掛詞、枕詞、助詞、縁語、本歌取り、体言止め、見立て、折句、句切れ、対句、反語、呼びかけ 目次 序1 レトリックが受けもっていた二重の役わり 序2 レトリック、修辞、ことばのあや 1 直喩 2 隠喩 3 換喩 4 提喩 5 誇張法 6 列叙法 7 緩叙法 本書のなかのおもなレトリック用語 おもな引用文献 あとがき 佐藤信夫または ことばへの信頼(佐々木健一) ISBN:9784061590298 出版社:講談社 判型:文庫 ページ数:332ページ 定価:1230円(本体) 発行年月日:1992年01月 発売日:1992年06月10日第1刷発行 発売日:2018年06月12日第44刷発行
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これまでレトリックを胡散臭いもの、口のうまい人の武器のようなものと捉えていた。しかし本書によって、従来からある言葉では表しにくいような新しい発見や概念をできるだけ忠実に表現するために発達した技巧である、と捉えることができるようになった。 よって(遅ればせながら)、今後の読書の楽し...
これまでレトリックを胡散臭いもの、口のうまい人の武器のようなものと捉えていた。しかし本書によって、従来からある言葉では表しにくいような新しい発見や概念をできるだけ忠実に表現するために発達した技巧である、と捉えることができるようになった。 よって(遅ればせながら)、今後の読書の楽しみとして文章表現の面白さを味わうという意識を持つことができた。
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レトリック-言葉の文彩(あや)について、実際の小説の一部をなど参考にしながら、表現のもたらす意味やその役割について考察していく本である。この実例が非常に分かりやすく、軽い気持ちで手に取った人にも納得させてしまうような説明を繰り広げてくれる。加えて、著者の気持ちが伝わってくる軽や...
レトリック-言葉の文彩(あや)について、実際の小説の一部をなど参考にしながら、表現のもたらす意味やその役割について考察していく本である。この実例が非常に分かりやすく、軽い気持ちで手に取った人にも納得させてしまうような説明を繰り広げてくれる。加えて、著者の気持ちが伝わってくる軽やかな説明口調が心地よい。 直喩は、共通認識を確認、隠喩は相手にゲーム性を求めるものである。ゆえに、小説などでは読者はそのゲーム性を楽しんでいるのだ。換喩は、対象の一部をズームして表現すること、提喩は並列・直列(または、および~)の事である。 誇張法は、文字通り大げさに表現することである。ここでは、相手に間違いを伝えていることになるか否かを議論している点がある。個人的には、大げさな表現を使うことで、相手も誇張を理解するので、嘘ではないと考える。 列叙法は、言葉を重ねることで対象を表現すること列挙法と徐々に文章を長くしていく漸層法がある。個人的には、列徐放の使い方によって、イメージがダイナミックに変動していく特徴があって好きだが、一つ誤ればただ淡々とした文章にもなってしまう懸念が考えられる。 緩叙法は、~ではない。と肯定できないが、一つの事柄に決定できない時に使われる表現である。政治家の答弁などで多様されている様に思う。 これらの表現を日常に意識的に組み込むのは、難しいように感じる。ただ、知識として持っておくだけで、日常の景色の見方に変化をつけることができるのではないだろうか。
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