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サイと一角獣 博物学ドキュメント
3,204円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 博品社 |
発売年月日 | 1992/08/15 |
JAN | 9784938706036 |
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サイと一角獣
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サイと一角獣
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中国でのサイの博物誌と、東西の”一角獣”伝説の歴史。 中国文化を貶める西洋中心主義への憤りをあらわにしているのを見て、あれ、『キリン伝来考』では気付かなかったけどこの人ニーダムと同世代?と思ったら、やはりニーダムはラウファーをよく引用し、全集にも文を寄せたらしい。東洋学者とし...
中国でのサイの博物誌と、東西の”一角獣”伝説の歴史。 中国文化を貶める西洋中心主義への憤りをあらわにしているのを見て、あれ、『キリン伝来考』では気付かなかったけどこの人ニーダムと同世代?と思ったら、やはりニーダムはラウファーをよく引用し、全集にも文を寄せたらしい。東洋学者として同じスピリットを感じる。 西洋には乙女と一角獣の伝説があるけれど、中国にはサイの角は夜光るとか水難を防ぐとか、西洋と同じく解毒作用があるとかの効用が謳われていたという。懐中電灯みたいにサイの角を使ってるとこを考えると笑う。埃を避けるからかんざしの素材にぴったりっていうのも何? ラウファーは、古代中国人は犀(あるいは兕)の字で水牛を示したのだという他の学者の説を否定するのに熱中し、なぜか駝鳥の博物誌にまで章を割いている。この辺の脱線具合が20世紀のプリニウスって感じで、本人はいたって真面目なのが余計に面白い。ヨーロッパの東洋学ってやっぱり楽しいな。
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