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ある日系二世が見たBC級戦犯の裁判
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 草思社/ |
発売年月日 | 1991/11/07 |
JAN | 9784794204394 |
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ある日系二世が見たBC級戦犯の裁判
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ある日系二世が見たBC級戦犯の裁判
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日本でBC級戦犯裁判の通訳をつとめた日系米人である著者が関わった戦犯裁判のうち2件について資料に基づいて回顧した本。2件とも被告は元陸軍大尉で俘虜収容所長の身分にあり、一方(平手元大尉)の収容所は500人の俘虜のうち53人の死亡者を出し、一方(坂本元大尉)は900人中133人の死...
日本でBC級戦犯裁判の通訳をつとめた日系米人である著者が関わった戦犯裁判のうち2件について資料に基づいて回顧した本。2件とも被告は元陸軍大尉で俘虜収容所長の身分にあり、一方(平手元大尉)の収容所は500人の俘虜のうち53人の死亡者を出し、一方(坂本元大尉)は900人中133人の死者を出した。両被告の判決は前者は死刑、後者は重労働終身刑で、著者の問題意識は主に、裁判が公正と言えたか、またやったことにそんなに差のない二人の判決になぜ死刑と終身刑という差が出たのかという点。 私には反対尋問なしで宣誓供述書を証拠として採用したBC級戦犯裁判の特徴と、検察官側のその他提出証拠の2件の裁判における恣意性(これについては両者の起訴状での語句の違い‘死に至らしめたresulting in the death’‘死に関わったcontributing to the death’から初めから結論は決まっていたのではないかという推測を著者はしている)、そして何より事実よりも被告のパーソナリティー(知的で控えめ→所長として無能→有責、自信があり厳格→所長として有能→責任はあまり無い)が捕虜に与えた印象・裁判官の心証が、判決に大きく作用したように読めた。
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