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鉄砲を捨てた日本人 日本史に学ぶ軍縮 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論社/ |
発売年月日 | 1991/04/10 |
JAN | 9784122018006 |
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鉄砲を捨てた日本人
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鉄砲を捨てた日本人
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
たしかにこの本の書く…
たしかにこの本の書くとおり、日本は戦国時代に鉄砲が入ってからは瞬く間に鉄砲生産国となったが江戸に入ると逆戻りしてしまった。この変化が西洋とは違うところだ。
文庫OFF
鉄砲を捨てた日本人 ノエルぺリン 中央公論 知らない話ばかりで面白い 著者は1927に生まれケンブリッジで博士号を取得後ダートマス大学の文学部の教授となり随筆家でもあった 朝鮮戦争に従軍するため たまたま横浜から佐世保まで汽車の旅を楽しみ この長旅から日本に興味を持ち始めた その...
鉄砲を捨てた日本人 ノエルぺリン 中央公論 知らない話ばかりで面白い 著者は1927に生まれケンブリッジで博士号を取得後ダートマス大学の文学部の教授となり随筆家でもあった 朝鮮戦争に従軍するため たまたま横浜から佐世保まで汽車の旅を楽しみ この長旅から日本に興味を持ち始めた その後ベトナム戦争で 民主主義とか綺麗事の建前論に気づくことになる この本は歴史書ではない 反戦の呼びかけと捉えるべきなのだろう 日本について関心を寄せる内に 江戸時代に行われた速やかな軍縮政策 つまり理不尽この上ない鉄砲や大砲などの火器を嫌い 武道としての太刀と弓に戻った事実を知る このことから核爆弾や戦争から卒業できることを確信してこの本を書いたということらしい
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16世紀半ばに、ポルトガル商人が日本の種子島に鉄砲を売り込みに来航した。 日本列島は戦国・群雄割拠の時代であった。 以降、合戦での勝敗に決定的な影響を与える武器となる鉄砲を、戦国大名はこぞって調達しようとした。 南蛮貿易の開始した当初は、ヨーロッパからの輸入品がその多くを占めて...
16世紀半ばに、ポルトガル商人が日本の種子島に鉄砲を売り込みに来航した。 日本列島は戦国・群雄割拠の時代であった。 以降、合戦での勝敗に決定的な影響を与える武器となる鉄砲を、戦国大名はこぞって調達しようとした。 南蛮貿易の開始した当初は、ヨーロッパからの輸入品がその多くを占めていたが、のちに鉄砲の国産化が各地で進み、堺や根来といった鉄砲の名産地が生まれた。 信長による長篠合戦での「鉄砲三段撃ち」のエピソードは、従来の騎兵中心の戦術が時代遅れとなってしまったことを象徴的に示していた。 鉄砲は、天下統一のスピードを加速させた。 豊臣秀吉が起こした朝鮮出兵において、日本軍は火力の面で朝鮮軍や明軍を圧倒していた。また江戸時代初期には日本から東南アジアへ少数ながらも鉄砲が輸出されていたと言う。 江戸時代には、徐々に鉄砲の使用に制限が加えられるようになり、鉄砲は武士階級の独占物となった。 鉄砲生産は、堺の鉄砲鍛冶のみが堺の奉行の許可のもとで細々と行うものとなった。 鉄砲職人は食い扶持を求めて刀鍛治などに転職し、武士の魂ともされる刀や装飾的で華麗な鎧・甲冑などの制作に勤しむようになった。 江戸時代の外交体制は鎖国と呼ばれる。 幕末に外国船が来航するようになるまでは、海外との交流は限定的であり、対外戦争に巻き込まれることもなく国内における内乱も発生しなかった。 戦争に明け暮れた西欧諸国に比べ、日本の兵器製造の技術は立ち遅れ、米国から来たペリー提督からは江戸湾防備の強化の必要性を指摘される始末であった。 その後、明治維新によって新生国家となったわが国は、欧米諸国に追いつき追い越すことを目指し、富国強兵をスローガンの一つに掲げて、軍制整備や近代兵器の調達による軍事力強化を達成した。 日清・日露戦争の頃には、わが国の兵器製造の技術は欧米と比べても遜色ないほどに成長した。 他の非欧米圏の国々と比べて、これほど早く欧米に追いつくことができた背景には、経済成長著しかった江戸時代に培ったものづくりの高度な技術という蓄積があったからである。 江戸時代には鉄砲が放棄され、軍事技術は停滞を見せた。 しかし、江戸時代には豊かで平和的・文化的な生活が営まれていた。 軍事技術の停滞と、国民の豊かさは両立したのだ。 現在、世界には多くの軍事大国が存在する。 江戸時代とは国際環境が全く異なっているものの、鉄砲を捨てた江戸日本の歴史から学ぶことがあるのではないか。
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