1,800円以上の注文で送料無料

はじめての源氏物語 講談社現代新書1049
  • 新品
  • 書籍
  • 新書

はじめての源氏物語 講談社現代新書1049

鈴木日出男【著】

追加する に追加する

はじめての源氏物語 講談社現代新書1049

641

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1991/04/20
JAN 9784061490499

はじめての源氏物語

¥641

商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/10

日本文学に初めて登場した長編小説「源氏物語」が、既にして完成した最高傑作であったという驚きの事実。 日本文学は今でも「源氏物語」を越えようと格闘していると言えるのかもしれない。 「源氏物語」が描こうとしたものは何なのか? ひとを愛するがあまり、その分苦悩多き源氏の姿。 その源氏...

日本文学に初めて登場した長編小説「源氏物語」が、既にして完成した最高傑作であったという驚きの事実。 日本文学は今でも「源氏物語」を越えようと格闘していると言えるのかもしれない。 「源氏物語」が描こうとしたものは何なのか? ひとを愛するがあまり、その分苦悩多き源氏の姿。 その源氏と関わる女君たちの心の闇の深さ。 特に、六条の御息所の生霊とならざるを得なかった悲しさと、それを自覚してしまう恐怖。 (多くの読者が六条御息所に惹きつけられるのは当然だ。) 実母に似た継母の藤壺に恋慕し、子まで成し、その藤壺に会えなくなると、藤壺に似た紫の上を愛する源氏の恐るべきマザーコンプレックス。 やはり継母である紫の上に心の奪われる源氏の息、夕霧の姿。 自分が継母との不義密通で子を成したのと同じく、自分の妻の不義密通で別の男の子供を得る源氏。 繰り返される悲劇の愛のかたち。 源氏の外観の栄華と裏腹の心の憂愁、その源氏の振幅の大きさ。 何と豊饒な世界が描かれることか。 これ以降の小説が、「源氏物語」にインスパイアされるのは当然と言える。 人の心の動き、悲しみ、サスペンス(夕霧)、怨霊(六条の御息所)を描き切る紫式部の恐るべき才能! 単に栄華の物語に終わらせないところが、紫式部の天才たる所以だ。 第一部は、源氏とおんな君達の放射線状の繋がりの物語。 第二部になり、女君達同士の関係が絡み、物語は重層化していく。

Posted by ブクログ

2016/05/21

『源氏物語』の入門書で、いくつかのテーマに沿ったガイドです。ただし「宇治十帖」は扱われていません。 第1章で扱われているテーマは、『源氏物語』における語りの構造や、和辻哲郎の論文「源氏物語について」以降盛んに論じられた源氏物語の成立に関する問題です。第2章では、『源氏物語』に登...

『源氏物語』の入門書で、いくつかのテーマに沿ったガイドです。ただし「宇治十帖」は扱われていません。 第1章で扱われているテーマは、『源氏物語』における語りの構造や、和辻哲郎の論文「源氏物語について」以降盛んに論じられた源氏物語の成立に関する問題です。第2章では、『源氏物語』に登場する数多くの女性たちの生き方が分かりやすい解説されており、第3章では、光源氏というたぐいまれな「色好み」を中心とすることで織りなされる、平安朝を舞台にした人間関係が取り上げられています。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品