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あ・い・た・く・て 小さい詩集
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あ・い・た・く・て 小さい詩集

工藤直子【詩】, 佐野洋子【絵】

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あ・い・た・く・て 小さい詩集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大日本図書/
発売年月日 1991/09/20
JAN 9784477000701

あ・い・た・く・て

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商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2022/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

普段は詩集なんて手に取らないのだが、フォローさせて頂いている方の本棚に登録されていた本を図書館で見かけたので。 いやぁ短歌以上に難しい。 行間を読むのが苦手な自分としては、解説なき詩集は向いていないかも。 この詩人さんの「らしさ」がどこなのか掴み切れていない気がするし、いろいろ消化しきれていない気がする。 それでも「はじめて」の初心を思い起こさせる懐かしい感じとか、「なぜ」の素朴な疑問と対比させる人間の身勝手さとかには意識を改めさせられる。 また自然を題材にした「風景にあう」の章にはすがすがしさを感じるし、唐突に現れる「猫にあう」の章のこれでもかというぐらいの猫推しの詩たちに圧倒されるおもしろさがある。 挿絵がなんか独特だなぁと思っていたら、佐野洋子氏は『百万回生きたねこ』の作者だったのね。 そして夫が谷川俊太郎氏かぁ。 また、娘の今月の詩の作者が工藤直子氏だった。 そういった意識し始めたときに訪れる妙な繋がりに「へぇ」を感じるような読後体験でした。

Posted by ブクログ

2022/05/22

心を穏やかにしてくれる優しい詩集。 心地良く沁みてくる。 あいたくての中には、4つ。 じぶんにあう ひとにあう 風景にあう 猫にあう 「痛い」 すきになる ということは 心を ちぎってあげるのか だから こんなに痛いのか これは、短いのに凄く伝わってくる。 「こころのな...

心を穏やかにしてくれる優しい詩集。 心地良く沁みてくる。 あいたくての中には、4つ。 じぶんにあう ひとにあう 風景にあう 猫にあう 「痛い」 すきになる ということは 心を ちぎってあげるのか だから こんなに痛いのか これは、短いのに凄く伝わってくる。 「こころのなかに見える景色」 これは、長いけれどわあわあ泣いているこどもは 私なんじゃないかと… 何度も何度も読み返して、こころのなかで景色を描いてみた。 そんな気になる詩。 「思い出」 ああ こんな夕日を たしか… で始まる詩。 蘇ってくる遠い日を懐かしむ。

Posted by ブクログ

2022/05/12

工藤直子さんの詩は初めてで、別に深く考えずに借りたのだが、まさか、こんなに今の自分の心境と合致するとは思わなかった。 「あいたくて」という言葉、すごくいいですよね。 ただ、厄介なことに、年齢を重ねれば重ねる程、それを実感しつつも、重苦しく感じるのだから、いい加減、私のこのネガテ...

工藤直子さんの詩は初めてで、別に深く考えずに借りたのだが、まさか、こんなに今の自分の心境と合致するとは思わなかった。 「あいたくて」という言葉、すごくいいですよね。 ただ、厄介なことに、年齢を重ねれば重ねる程、それを実感しつつも、重苦しく感じるのだから、いい加減、私のこのネガティブな感情をなんとかしたいものだと思っていたら、こんな詩と出会いました。 『すきなこと』 ここに こうしてすわって こーんな あくびをしたり あーんな ためいきをついたり 泣くかとおもえば 笑ったり なにやってんだ ばっかなやつ と じぶんのあたまを こづいたり… とどのつまりは これも すきで やっているのか と そのせいでしょうか わたしは ふしあわせも 愛します 不幸せを愛するという、この思いに、私はとても、はっとさせられるものがあり、この人は自分自身にすごく愛情を持っているからこそ、相手に対しても、同様の思いを抱けるのではないかと感じたとき、今の自分の、どうしようもない苦しみと感じるものを、少し冷静に見つめ直すきっかけをくれた気がします。 それでも、片想いというやつは、こんなに辛いものだったっけと、思わずにはいられないのも確かなのだが。 しかし、そんな私の気持ちにも寄り添ってくれる詩がありました・・・ 明日からは、もっと自分自身も愛しながら、想い続けよう。 『痛い』 すきになる ということは 心を ちぎってあげるのか だから こんなに痛いのか 『ほんとう』 愛する という言葉を知ったら 「ほんとうのことを言おうか」という 言葉のこわさも知りました 『こころ』 「こころが くだける」というのは たとえばなしだと思っていた ゆうべまで 今朝 こころはくだけていた ほんとうに ひとつひとつ かけらをひろう 涙がでるのは かけらに日が射して まぶしいから くだけても これはわたしの こころ ていねいに ひろう

Posted by ブクログ

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