商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 1990/12/10 |
JAN | 9784326651207 |
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商品レビュー
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この世界では自分も他人も自由に行動するため、あらゆる可能性がある。約束をしても守ってくれないかもしれない。自分も他人も自由気ままに生きている。とても複雑。▼「こうしなさい」というルールや慣習によって、こうした複雑さを減らすことができる。君の役割はこれ、私の役割はこれ。役割に沿って...
この世界では自分も他人も自由に行動するため、あらゆる可能性がある。約束をしても守ってくれないかもしれない。自分も他人も自由気ままに生きている。とても複雑。▼「こうしなさい」というルールや慣習によって、こうした複雑さを減らすことができる。君の役割はこれ、私の役割はこれ。役割に沿って行為を選択。意思決定で一定のものを選び、他のものを排除する。無数の可能性を秩序化。こうして、見知らぬ人が作ったものでも食べることができる。他人が運転する車でも安心できる。見知らぬ相手でも取引できる。人(人格・人柄)への信頼ではなく、ルール・法(行為の選択の範囲を限定する構造)への信頼が、現代社会を支えている。人間の共同生活の秩序を支えている。▼選択の可能性が多く、複雑で不確実であるがゆえに、行為選択の範囲を限定する構造が生まれる。Luhmann, 1973 機械は部品などそれ自身の要素を自ら生産しない。しかし、生物は細胞(要素)を生産し続けることによって生き続ける。自分で自分自身をつくりだすというサイクルを反復することで、自律的に秩序が生成される。▼社会も同じように、行為(要素)が生まれ続けることで、その全体を維持している。個別の要素(行為)が先にあって、それが集まって繋がって全体(社会)になるのではなく、全体(社会)が先にあって、その枠組みのなかで個別の要素(行為)が可能になるのでもない。Luhmann, 1984
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機能主義的システム論に依拠して「信頼」を論じる。複雑な世界をシステムとして成立させるためには、複雑性を低減させるしくみが信頼。選択性を貨幣・真理・権力で担保することで、リスクをコントロールできる。 単語の1対1対応を良しとするような訳文。あとがきでは、重要な語が文脈に応じて異な...
機能主義的システム論に依拠して「信頼」を論じる。複雑な世界をシステムとして成立させるためには、複雑性を低減させるしくみが信頼。選択性を貨幣・真理・権力で担保することで、リスクをコントロールできる。 単語の1対1対応を良しとするような訳文。あとがきでは、重要な語が文脈に応じて異なった訳語となり統一できなかったことをもって不完全としており、角カッコは翻訳者による元文にない文章か?論理的なのだろうけれど、読みにくかったです。
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個人的には信頼による複雑性の縮減よりは、社会の複雑性の受容の方が容易かなとおもった。 ルーマンにしては珍しくイデオロギー的な色が強いと感じたのは個人的な趣味の問題かもしれない。 ただし、信頼のシステムは現存する事は確かである。
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