商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1990/06/25 |
JAN | 9784062033633 |
- 書籍
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遠い太鼓
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遠い太鼓
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商品レビュー
4
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村上春樹によるヨーロッパ旅行記。 読んでるとワインが飲みたくなる。 おいしいものが食べたくなる。 ギリシャ、イタリアという国がどういった国か、 どういった人が住んでるのかといったことがそれとなく分かる。 読んでいると自分も旅をした気分になれた。 なんだか最近固い本(?)ばかり読ん...
村上春樹によるヨーロッパ旅行記。 読んでるとワインが飲みたくなる。 おいしいものが食べたくなる。 ギリシャ、イタリアという国がどういった国か、 どういった人が住んでるのかといったことがそれとなく分かる。 読んでいると自分も旅をした気分になれた。 なんだか最近固い本(?)ばかり読んでいた気がするので、 読書でこんなにリラックスできるのかと思えた。
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ヨーロッパでの暮らしの中で起こる出来事を皮肉やユーモアたっぷりに紹介されていてとても面白かった。 実際住んでみなければ分からないことって沢山あるよなぁ、いや、それにしてもイタリアのお国柄凄すぎて自分は一生住めないだろうなと思った。
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何遍読んだかわからない大のお気に入り。「ラオスにいったい何があるというんですか」を読んだら無性に読み返したくなり、久々に通読。やっぱりいい。好きだなあ。 「村上朝日堂」シリーズも大好きなのだが、あの軽さとは違い、結構暗く内省的な独白も登場する。そこに著者の若さを感じる。「人気作...
何遍読んだかわからない大のお気に入り。「ラオスにいったい何があるというんですか」を読んだら無性に読み返したくなり、久々に通読。やっぱりいい。好きだなあ。 「村上朝日堂」シリーズも大好きなのだが、あの軽さとは違い、結構暗く内省的な独白も登場する。そこに著者の若さを感じる。「人気作家となりつつある自分」とうまく折り合いをつけられない葛藤が、全編を通じて見え隠れしている。読む側も知らず知らずそこに気持ちを寄りそわせてしまう、そういう書き方ができるのが村上春樹のすごさなんだろう。 今回読み返して気づいたのは、いくつかの国や街について自分が抱いているイメージは、いまだにこの本が出所なのだということだ。ローマはやかましく泥棒だらけ、パレルモやシシリーは醜悪な街だけど食べものはおいしい、ギリシャ人は夏の間我慢して働き年金暮らしを楽しみにしているなどなど。特に「真面目な」日本人からすると、どうなのこの人たちは?というイタリア人についての描写が読ませる。イタリア車と同じく「当てにはできないけど魅力的」なのだよね。 ヘルシンキのコンサートホールで、ガラス窓の外に広がる湖(あるいは入り江)を眺めている場面など、なんでもないところだが忘れがたい。 「白鳥が湖面を横切り、紅葉した森に夕暮れの細い雨が音もなく降りつづける」まさに「シベリウスのメロディが聞こえてきそう」だ。この本を読んでから、「北欧」と聞くと必ずここを思い浮かべてしまう。 一箇所だけ、これほんと?ここだけは村上さんの作り話にかつがれてるんじゃないの?とかねてから疑っているところがある。メータ村のくだりだ。たった200メートル離れた村同士で、歩き方も世界観も違う?まさかあ。小さな村で「地図にも載ってない」というのが怪しいなあ。
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