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暗闇の終わり 創元推理文庫
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暗闇の終わり 創元推理文庫

キース・ピータースン(著者), 芹沢恵(訳者)

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暗闇の終わり 創元推理文庫

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1990/10/18
JAN 9784488267018

暗闇の終わり

¥770

商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2026/02/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

「ニューヨーク・スター」社のトップ記者、ジョン・ウェルズのシリーズは四作まで発表されている。 あとはない、良質で好評だったのに待っても無駄らしい。 少し古いが牧歌的な色彩の暖かい表紙も好みなのに終わるのか(しつこい)。 心から好きな本はなかなか見つからないが、気に入ったものは読み終わるのが少し寂しい。 ランシングのファンも泣いたとか。 面白い本が待っていると思うとつい出先でもウキウキしてしまう。 小説は現実との距離が遠くなるほど面白い、ただそれだけの理由で時間を消費しているとしたらどうなんだろう。 しかしやめられないものは止まらない。 無駄に思える時間も積み重なれば何か貴重なものになるような気もするようなしないような。 ハードボイルド色が濃いミステリだが、文章は非常に簡潔で、風景描写は雨や風や、雪の音まで漂ってくるほど情感が溢れる名文である。 解説には、リリカルで(この言葉、一時流行ったなぁ)酔わせると書いてある。 彼は芯の強い記者魂で、命がけで事件の核心に迫っていき、常に一面のトップ記事を書いてはいるが、普段は組織に組み込まれ、上役に呼ばれると汗をかき、クビを心配する繊細な部分もある。 ただ、溺愛していた娘を自殺させた過去から抜け出せないで、タバコと酒の悪癖に浸かりきった暮らしをしている。 同僚のランシング(キュートな美人で根性もある優秀な女性記者)からは慕われているが、45歳と21歳という年の差を盾にして「ランシング、そんな眼でこっちを見るな」と 彼女の恋心から逃げている。 彼はとりかかっている事件で、やっと公判に差し出すことができる、運輸担当官の証人を見つけたところだった。 ところがハイスクールの生徒が連続して三人、自殺したという、ウェルズは過去の傷のためにこの取材は避けたかった。 しかし社会面より身近な事件を載せたがる上司の命令で、心ならずも出かけないといけなくなる。 自殺の背景になった家庭や学校を取材しているうちに、生徒が抱えていた問題に気が付き、ついに殺人事件に入り込んでしまう。 彼が狙われはじめた頃から、スタイルはミステリからアクションシーンの多いハードボイルドに徐々に変わって行く。 自分のやり方を通す硬派ながら、ウェルズの他人には見せない息絶え絶えの蔭の部分と、同僚とかわすテンポのいい会話。魅力的なキャラクターも揃っている。 のに。 ジョン・ウエルズ シリーズ 暗闇の終わり 幻の終わり 夏の稲妻 MWA最優秀ペイパーバック賞 裁きの街

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2023/04/05

タフで有能だが、決してスーパーマンではなく、見た目もうらぶれた中年男が、所謂「男の意地」的な理由で、四面楚歌な状況に飛び込んで、そこそこ意外な真相を暴き出す。良くできていると言うより、この手のお話の祖型のような感じかも知れない。そのそつのない感じが今となっては鼻についたりもするの...

タフで有能だが、決してスーパーマンではなく、見た目もうらぶれた中年男が、所謂「男の意地」的な理由で、四面楚歌な状況に飛び込んで、そこそこ意外な真相を暴き出す。良くできていると言うより、この手のお話の祖型のような感じかも知れない。そのそつのない感じが今となっては鼻についたりもするのだが、それはひねくれた見方と言うべきで、素直に職人芸を賛美しておけばいいと思う。

Posted by ブクログ

2022/05/08

アメリカの作家キース・ピータースンの長篇ミステリ作品『暗闇の終わり(原題:The Trap Door)』を読みました。 ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 晩秋のグラント郡で同じハイスクールの生徒が三人、相次いで自...

アメリカの作家キース・ピータースンの長篇ミステリ作品『暗闇の終わり(原題:The Trap Door)』を読みました。 ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。 -----story------------- 晩秋のグラント郡で同じハイスクールの生徒が三人、相次いで自殺を遂げた。 『ニューヨーク・スター』の記者ウェルズは単身取材に赴くが、一人娘をやはり自殺で喪っている彼には苦いインタヴューの連続となる。 だがそんなウェルズの前に、事件は意外な真相を……。 敏腕記者の苦汁に満ちた闘いを描く、話題のシリーズ第一弾!  ----------------------- 1988年(昭和63年)に刊行されたジョン・ウェルズ記者シリーズの第1作、、、 ジョン・ウェルズは、45歳で『ニューヨーク・スター』紙の社会部記者、新聞社に押し寄せるOA化、ICT化の波に背を向け、いまだにタイプライターを愛用し、取材方法や記事の書き方にも自分流を貫くプロで若手記者からの信望は厚いが、上層部との折り合いが悪く、特に真実の報道よりもニュースの受けを優先させる編集長とは宿敵同士… なかなか魅力的な人物ですね。 晩秋のグラント郡、ニューヨーク郊外に位置するこの田園地帯で、わずか六週間のあいだにティーン・エイジャーが三人、相次いで自殺を遂げるという事件が発生した… いずれも同じハイスクールの生徒たち――家庭環境、友人関係とも目立った共通項のない彼らが、なぜ次々と死を選んでいったのか? 取材を命じられた『ニューヨーク・スター』紙の記者ウェルズは、自ら15歳の娘に自殺された過去を背負いつつ、インタヴューを重ねていったが、、、 田舎町に死の影を追う敏腕記者の苦渋に満ちた闘い… MWA賞候補となった話題のハードボイルド第一弾。 面白かったです… ここのところ初めて読む作家の作品が当たり続きですね、、、 一人娘を自殺で喪ったことや離婚した妻との結婚が心の傷となっている主人公・敏腕記者ジョン・ウェルズのキャラも良いし、信念をもって地道に捜査(取材)を進める姿勢にも共感… 娘や息子が自殺した親の描き方も巧いですねー 事件の真相も単純ではなく、ひと捻りあって愉しめました。 本シリーズも書棚の在庫はここまでなんですよねー  もっと読みたいなぁ… キース・ピータースンの作品、古書店で辛抱強く探してみようと思います。

Posted by ブクログ