商品レビュー
4.3
10件のお客様レビュー
こうして文章として、客観的な冷静さがありつつも、とても繊細で感覚的な、『ぼく』の、瑞々しさ溢れる内観の様子には、懐かしくも青春だなあと、爽やかな気持ちにさせられる。 おそらく、私自身も、これくらい詳細に実感した瞬間があったと思うのだが、今となっては、曖昧で思い出せない。 ただ...
こうして文章として、客観的な冷静さがありつつも、とても繊細で感覚的な、『ぼく』の、瑞々しさ溢れる内観の様子には、懐かしくも青春だなあと、爽やかな気持ちにさせられる。 おそらく、私自身も、これくらい詳細に実感した瞬間があったと思うのだが、今となっては、曖昧で思い出せない。 ただ、ここでの、ぼくの心の声には、共感出来るものがあり、これを繰り返していって、自分というものを確立していくのかもしれないなと思わせてくれる、シャーロット・ゾロトウの視点には、いつも、忘れかけた大切なことへの気付きを促してくれて、ハッとさせられるものがある。 また、エリック・ブレグヴァドの、ノスタルジーを感じさせる淡い絵柄も、物語の雰囲気に合っている中で(特に黒猫がいい存在感)、貝殻の精密な絵柄だけが、異なる雰囲気を放っているように思われるが、これぞまさしく、『あたらしいぼく』の、ものの見方が変わったことを、絵で表現されているのだろうと認識すると、物語と絵、それぞれが、テーマに対する思いを共にしている、一体感があるようで、児童書への真剣さを見た思いがした。
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今までとは何かが違うんだって心の変化に気づける感性が素晴らしいなと思った。上手く説明はできないけれど、自分の中に確かな実感としてあるものを大切にして生きていいんだよね。
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- ネタバレ
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なんかへんなかんじなんだ たしかにぼくはここにいるけど そのぼくはぼくじゃないみたいなんだ この最初のページに心をぐっと持ってかれた。いつのまにか色んなものを卒業してゆくけれど、その卒業ってどんなことだっけ…?少年の心の成長とともにそんなことを考えさせられます。卒業じゃなくて成長だなあって思う。
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