商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1989/10/31 |
JAN | 9784480023490 |
- 書籍
- 文庫
古語に聞く
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
古語に聞く
¥459
在庫なし
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
日本の古典に造詣の深い著者が、とくに気に入っているという古語について語ったエッセイです。 「もののあはれ」に関しては、17回に渡って詳しく検討が加えられています。著者は、この言葉が『源氏物語』の中でとりわけ深い意味を持つ言葉として用いられていることに注目します。そこでは、具体的...
日本の古典に造詣の深い著者が、とくに気に入っているという古語について語ったエッセイです。 「もののあはれ」に関しては、17回に渡って詳しく検討が加えられています。著者は、この言葉が『源氏物語』の中でとりわけ深い意味を持つ言葉として用いられていることに注目します。そこでは、具体的な事物から受ける直接的な感銘が、抽象化の手続きを経て他の事物との関係の中で対象化され再認識されることによって、その感銘が活かされているのではないかという考察を展開しています。 「黄葉」の項では、「明ける」「開ける」、「上る」「昇る」、「切る」「伐る」「斬る」「剪る」などの例をあげて、同訓の漢字が制限されたことで意味があいまいになったことに対する批判が提出されていますが、これに対しては、なぜ和語の「あける」「のぼる」「きる」を、いちいち異なる漢字で表現しなければならないのかという異論もあるように思います。
Posted by