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イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる 中公新書941
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イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる 中公新書941

立山良司【著】

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イスラエルとパレスチナ 和平への接点をさぐる 中公新書941

770

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社
発売年月日 1989/09/25
JAN 9784121009418

イスラエルとパレスチナ

¥770

商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2024/03/09

本書は1989年に初版が出ており、30年以上が経過しているが、パレスチナ問題は基本的には解決していない点では今も変わらない。寧ろ今年はイスラエルがパレスチナからのミサイル攻撃に対する反撃を徹底的に実施し、大規模な地上軍まで展開するなど、大きな動きが起こっている点で、改めて問題の根...

本書は1989年に初版が出ており、30年以上が経過しているが、パレスチナ問題は基本的には解決していない点では今も変わらない。寧ろ今年はイスラエルがパレスチナからのミサイル攻撃に対する反撃を徹底的に実施し、大規模な地上軍まで展開するなど、大きな動きが起こっている点で、改めて問題の根の深さをまざまざと見せつけられている。毎回パレスチナ問題に関する書籍を読むたびに、何とも言えない脱力感に襲われる。頭痛はいつも以上に酷くなり、最悪吐き気をもよおす。それを読んだ自分、知った自分が何も出来ないことへのもどかしさ、宗教や歴史に結びつけては互いに正当性を主張する人々の姿、仲介という綺麗事に仕立て上げて、結局は自分たちの利益優先で画策する第三者。 ニュースで悲惨な映像だけを流し見るだけで何も感じなくなってきた自分が、きっと恐らく私1人が考えたところで何も変わらないから、何も変えられないし、この先何十年も何も変わらないだろうという諦めの気持ちを抱いてしまっていることに気付く。だがそれも受け入れ難いから、頭痛は当面続くのだろう。 本書にはイスラエルとパレスチナの今に至る問題の経緯、それぞれの主張と第三国の関わり合いかた、2つの国と地域に存在する政党の立ち位置など解りやすく記載されている。こうした書籍は沢山あるが、改めて何度も読み返す中の一冊として、比較的平易な言葉で描かれているので理解が進む。特にどちらの主張に一方的に肩入れする様な感情論的な内容も無いので、読んだ後に自分自身で考えてくれ、という問い掛けになっている様に感じる。そうなのだ。この問題については読者自身が考えなければならない。最近はYouTubeやテレビから入ってくる映像など表面的な出来事を「悲惨な可哀想なシーン」としてだけ捉えて、一方向からの情報のみで感情に流されて片付けてしまうことが多過ぎる。どちらが一方的に悪で、どちらかを救わなければならない。国際情勢はそんなに簡単なものではなく、根深い歴史の畝りと宗教観と人間が持つ欲望と、全てを掛け合わせた結果として捉えなければ、この状況を解決や良い方向に結びつける事はできない。 こうしている間にも恐らく支援物資も届かず飢えている子供たちがいるし、公園のベンチに置き忘れられた荷物にさえ怯える大人達がいる。安心平穏な暮らしができている自分とは違う日常。中々自分ごととして捉えるのは難しいのは仕方ないが、自分にも何かできるのではないか、そう考えてみる気持ちが少しでもあるなら、先ずはこうした書籍から学び始めると良い。知らなければただやり過ごしてしまう生活の中に、知識と問題解決に自分から参加するという意識を芽生えさせてくれるかもしれない。

Posted by ブクログ

2023/04/01

古い年代に書かれた本で現在とは状況も異なるであろうが、イスラエル側、パレスチナ側どちらかの視点ではなく、平等に事実を淡々と書かれているのが良い。 世界を正しく理解認識するにはテレビの偏向報道を見るより、この本のような事実を淡々と書かれた本を読むのが良い。

Posted by ブクログ

2021/07/19

ステレオタイプではいかん、と誰かに言われたか、言われなかったか?とにかく、知ったかぶりはいかん。ご存知「イスラエルとガザ自治区との爆撃戦」がいまひとつわからなくて。  注意して!「イスラエル、ガザへの攻撃」とは書いてないよ。本一つ読んで何わかろう、だが、読まないよりはいい。結果...

ステレオタイプではいかん、と誰かに言われたか、言われなかったか?とにかく、知ったかぶりはいかん。ご存知「イスラエルとガザ自治区との爆撃戦」がいまひとつわからなくて。  注意して!「イスラエル、ガザへの攻撃」とは書いてないよ。本一つ読んで何わかろう、だが、読まないよりはいい。結果には原因がある。  わたしはこれを読んだおかげで、今朝の新聞の世界情勢欄が一部わかるようになったものね。知識を得て自分で考える、これ当たり前ね。  一部というところがわたしの弱いところだけれども、さいわい日本にはたくさんの素人にわかりやすい指南書(?)がある。しかも新書などは手に入りやすい。もちろんなんだろう?というのもあるから、なんだろう?ってのは捨てる。  「なんだろう?」という本の中には専門過ぎてわたしにはわからないものもあるから、書くひとはこころして書いて欲しい。いや、編集者や出版社さん、売れる新書にしたかったら、方向性ではなく事実をわかりやすくがいい。  これはほんとうは映像のマスコミにいいたいんだ。センセーション的ではなく事実をわかりやすく報道して欲しい。という注文が無理かもしれない。受けてのレベルがあるし(笑)  この新書版でパレスチナとイスラエル関係の基礎の基礎がわかった。これは1989年に書かれたものだから、その後の事実はインターネットなどで調べることにする。  常に勉強だ(苦笑)。

Posted by ブクログ

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