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アーロン収容所再訪 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論社 |
| 発売年月日 | 1988/11/10 |
| JAN | 9784122015661 |
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アーロン収容所再訪
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アーロン収容所再訪
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悪夢の世界 p32 大学卒業者への憎悪 こうして私は、万年初年兵の数年間をすごすのだが、それはまた人間関係としても地獄の数年間である。中隊の下士官兵士の中では、大学卒業生は一人もいなかった。私が一種のエリート意識を持ち、それが癪にさわったことは事実だろうが、根本的には大学卒とい...
悪夢の世界 p32 大学卒業者への憎悪 こうして私は、万年初年兵の数年間をすごすのだが、それはまた人間関係としても地獄の数年間である。中隊の下士官兵士の中では、大学卒業生は一人もいなかった。私が一種のエリート意識を持ち、それが癪にさわったことは事実だろうが、根本的には大学卒というものへの憎悪が一般的だったということになろう。 それに現役の古年次兵たちは私よりずっと年少だ。かれらは社会ではまだ一人前になっていない生意気ざかりである。例えば左官屋でも下働き、ないしは助手業であり、兄弟子や親方にどなられたり、こづかれたりしている存在だ。職人世界、工場、商店、農村でもそういう位置にある。私をとくに目の敵にしたのは、舞鶴の料亭で板前見習をしていたとかいう坂井という一等兵だった。 足指に肉切れか何かはさんでつき出し、会田食えという。食べると「帝国軍人が足ではさんだものを食うといういやしいことをするのか」となぐられる。食べないと、「そら大学の講師さんは、わてらの食べるようなものはお口にできまへんやろな」と徹底的にいびられる。どうにもならない。しかも、そういう連中が初年兵に対し生殺与奪に近い権力を振るうのである。 平時の兵営生活ならこの苦労は、古年次兵が除隊するまでの一年足らずの辛抱ですむのだが、戦場へ行けば補充にめぐまれないかぎり万年初年兵の運命をたどり、大抵はそのまま酷使による死へ直結してしまう。 私の中隊でも、二十名近くのこの補充兵は、私以外だれも生き残らなかった 108 タイとの間には両国首脳の相互訪問が行なわれたとはいえ、国境地帯はややこしいことになっていてゲリラが絶えず出没、普通人はちょっと近づけない雰囲気にある。 戦時中私たちは中国との国境に近いナンカン、バーモ等にしばらく駐留したのだが、 その附近は中国派の共産党、つまり中国の勢力下にあるらしい。訪問したいと申し入れたのだが全然問題外とされた。ここでは明らかに中国は平和国家ではなく、強力な大国主義を採る軍国として意識されている。凡そ今日の日本人からは想像の外にある世界なのだ。 武器援助をめぐる複雑な問題
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「アーロン収容所」の筆者がビルマを再訪する。戦争による過酷な戦場と捕虜の体験。だが戦友ともどもビルマに対してはかなりの愛着がある。戦後も変わらぬビルマの文化、風俗を観る歴史家の視点。 繁栄した日本が捕虜の見る夢か、捕虜体験こそ夢だったのか。 時に語る歴史家としての視点が秀逸。
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ビルマでの戦争、隊の内実を振り返りつつ、 覚悟してビルマに戻っても、思うように記憶が鮮明にならず、同行者に気を遣ってゆっくり過ごすこともできず、 そのもどかしさと疲労感、少しの喜びと、ビルマの暮らしぶりが伝わってくる。 日本人観、キリスト教国、アジアの人生観自然観ももりこまれ、...
ビルマでの戦争、隊の内実を振り返りつつ、 覚悟してビルマに戻っても、思うように記憶が鮮明にならず、同行者に気を遣ってゆっくり過ごすこともできず、 そのもどかしさと疲労感、少しの喜びと、ビルマの暮らしぶりが伝わってくる。 日本人観、キリスト教国、アジアの人生観自然観ももりこまれ、植民地支配下にも思いを馳せる。 ビルマ戦地に赴き、心に浮かぶ様々な事柄を記している。 当然、軸は大戦。
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