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世界終末戦争 新潮・現代世界の文学
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世界終末戦争 新潮・現代世界の文学

マリオバルガス・リョサ, 旦敬介【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1988/11/25
JAN 9784105145040

世界終末戦争

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2009/02/16

19世紀末、ブラジルの辺境の地で起こった反乱に取材した歴史小説。 中央と辺境、進歩と伝統、共和制に基づく近代的な政治システムと素朴な原始的共産社会・・・。 単にヨーロッパ的な近代化を模倣するだけで、果たしてそれが本当に国の進歩を意味するのか。 叛徒とされた張本人たち自身は、単なる...

19世紀末、ブラジルの辺境の地で起こった反乱に取材した歴史小説。 中央と辺境、進歩と伝統、共和制に基づく近代的な政治システムと素朴な原始的共産社会・・・。 単にヨーロッパ的な近代化を模倣するだけで、果たしてそれが本当に国の進歩を意味するのか。 叛徒とされた張本人たち自身は、単なる貧乏人や社会からのつまはじき者ばかりで何ら政治的な意図をもっていたわけではなく、純粋に自分たちの幸福を信じてグループを形成していたのだが、彼らの行動とそれに対する激しい拒否反応を示した中央政府との間に生じた軋轢は、ブラジル共和国のそれ以降の方向性を大きく左右する歴史的な大事件だったと分かる。 もちろん、話としても非常に面白く、多数登場する英雄的人物、反乱をとりまく醜い政争、恋愛、復讐、そして戦闘と、およそ歴史小説としての楽しみを構成する要素がふんだんに盛り込まれている。 また、著者後年の作だけあり、登場人物の緊張、混乱、興奮、幻滅がこちらまでひしひしと伝わってくる臨場感あふれる文章も話を盛り上げる。 かなり長大な作品だが、それに見合った充実した読書時間を提供してくれる。 ただし、現在ではかなり入手困難な模様。

Posted by ブクログ

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