キャッツ・アイ(文庫版)(7) 集英社C文庫

北条司(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 1996/03/15
• JAN: 9784086171571

商品レビュー

2017/05/27

瞳と俊夫が婚約することになりますが、キャッツアイの逮捕に至るには、まだまだ道が遠そうなコミカルな展開が中心です。

そんな中、ハインツの『母の肖像』という絵画がドイツから日本に持ち込まれることになり、俊夫はキャッツアイ逮捕に向けて闘志を燃やします。ところが、その絵に描かれている人物は、瞳そっくりでした。しかも、これまで黒髪だった彼女は、少しずつブロンドの髪が混じり始めていることに気づき、いずれは俊夫に正体がバレてしまうのではないかと危機感を募らせます。そこで彼女は、髪をブロンドに染めて俊夫の前に姿を現わし、彼の心を翻弄します。一方光子も、泪の男装したキャッツアイに惚れ込んでしまい、いつもの冷静さを失ってしまいます。

しばらくの間ストーリー上の大きな展開は見られなかったのですが、ほんの少し前に動き出した感じがします。ここから締めくくりに向けて、しだいにストーリーが加速していきそうな予感です。