商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2005/09/21 |
| JAN | 9784063724653 |
- コミック
- 講談社
ブラックジャックによろしく(12)
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ブラックジャックによろしく(12)
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商品レビュー
3.8
18件のお客様レビュー
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前巻に引き続き、精神病の話。 精神病とは、脳という臓器の病であり、その意味では内臓の病と同じであるといえる。 しかし、デカルトが「我思うゆえに我あり」といったように、思考とはその人の根源的な要素である。それゆえ、思考に影響を及ぼす精神病は、差別と偏見に満ちている。 しかし、精神障...
前巻に引き続き、精神病の話。 精神病とは、脳という臓器の病であり、その意味では内臓の病と同じであるといえる。 しかし、デカルトが「我思うゆえに我あり」といったように、思考とはその人の根源的な要素である。それゆえ、思考に影響を及ぼす精神病は、差別と偏見に満ちている。 しかし、精神障害者の思考は「異常」なのだろうか? 「普通」と違うことを異常というなら、確かに異常なのかもしれない。 では、「普通」とは何だ? 一般的であることを「普通」というなら、一般的ではないのは「個性的」ということではないだろうか。 精神病を患った人は、その人独特の世界観を持っているかもしれない。それは普通ではない世界観かもしれないが、我々一人ひとりもその人なりの世界観を持っているはずだ。
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小沢の退院が決まりますが、事件のために精神障がいに対する人々の警戒心が高まっていたこともあり、彼は自分の居場所がこの社会の中にないということを思い知らされることになります。そして、家を飛び出した彼は、病院の屋上から身を投げて自殺を図ります。斉藤は、彼が最後に発した言葉を早川に伝え...
小沢の退院が決まりますが、事件のために精神障がいに対する人々の警戒心が高まっていたこともあり、彼は自分の居場所がこの社会の中にないということを思い知らされることになります。そして、家を飛び出した彼は、病院の屋上から身を投げて自殺を図ります。斉藤は、彼が最後に発した言葉を早川に伝えることで、2人がお互いの存在を心の支えとして前へ進んでいく可能性に賭けようとします。 伊勢谷や門脇が直面している「社会の目」というテーマは背景に退き、そうした背景のもとで小沢と早川の困難な恋に焦点が絞られているのですが、正直なところ、安易なヒューマニズムに着地することでかえって問題の複雑さが切り捨てられているのではないかという疑問を感じます。もっとも、本作は最初から最後までヒューマニズムの精神に貫かれているのは、読者にとって先刻承知のことですから、私自身が的外れな期待を抱いていたということにすぎないのですが。
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