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7657日の孤独 岡田彰布は阪神タイガースに何を遺したのか
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 飛鳥新社 |
| 発売年月日 | 2026/08/05 |
| JAN | 9784868011293 |
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7657日の孤独
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商品レビュー
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私は生粋の巨人ファンだが、この敵将による勝利への執念、阪神タイガースへの想い、野球への愛など、画面や報道を通じて伝わってくる姿には尊敬と畏怖の念を常に抱いていた。名著『嫌われた監督』に比べると懐への飛び込み具合は浅いが、名将・落合博満とは全く違う、指揮官としての美学やマネジメント...
私は生粋の巨人ファンだが、この敵将による勝利への執念、阪神タイガースへの想い、野球への愛など、画面や報道を通じて伝わってくる姿には尊敬と畏怖の念を常に抱いていた。名著『嫌われた監督』に比べると懐への飛び込み具合は浅いが、名将・落合博満とは全く違う、指揮官としての美学やマネジメントに多くの学びを得る。
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2023年に38年ぶりにチームを日本一に導いた岡田彰布氏の担当記者であった著者が監督時代の心のうちや人柄について自身の経験や取材などを基に書いた一冊。 2008年の電撃退任から球団とのしこりがありながら2023年監督に就任して選手を信頼しながら日本一にまで駆け上がっていく姿を本...
2023年に38年ぶりにチームを日本一に導いた岡田彰布氏の担当記者であった著者が監督時代の心のうちや人柄について自身の経験や取材などを基に書いた一冊。 2008年の電撃退任から球団とのしこりがありながら2023年監督に就任して選手を信頼しながら日本一にまで駆け上がっていく姿を本書を通して知ることができました。 大山選手にあった4番としての役割や解説者時代から見ていた中野選手や佐藤選手の適正、キャンプのピッチングからの村上投手への信頼とノーヒットピッチングで降板させた際の気持ちなど著者でないと知り得ない内容を多く知ることができました。 また、23年はコミュニケーションを重視して選手と接したことや24年はそれが出来なかったことや監督時代最後の方の体調不良についても触れられており報道されていたことの真相も知ることもできました。 解説時代から見せていた試合中の配球を記憶している並外れた記憶力や選手の将来を考えての起用など言葉などが先行して報道されていますがやはり指導者としても一流であることを本書にて裏付ける箇所も多数ありました。 佐藤選手の野球人としての成長や藤本コーチと岡田氏のアマチュア時代からの縁や鳥谷選手と木浪選手の関係、鳥谷氏のグラウンドの外での素顔やサインの座右の銘に込められた意味など番記者でないと知れないことも多くあり、意外な一面も知ることができました。 退任翌年も優勝し、今年も優勝争いするなど常勝軍団へと登り詰めたのは間違いなく岡田氏の采配が作り上げたものだと本書を読んで感じました。 今の選手の活躍の裏側にあるものを知るとともにワンプレーや采配に込められた意味を知ることができ野球の魅力を一段と感じることのできた一冊でした。
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■はじめに 岡田彰布の阪神監督第二次政権〈2023〜2024年〉を追ったドキュメントと知り、真っ先に頭をよぎったのが『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』〈鈴木 忠平 著〉だった。 岡田と落合。2004〜2008年、両者率いるタイガースとドラゴンズは、セ・リーグの覇権...
■はじめに 岡田彰布の阪神監督第二次政権〈2023〜2024年〉を追ったドキュメントと知り、真っ先に頭をよぎったのが『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』〈鈴木 忠平 著〉だった。 岡田と落合。2004〜2008年、両者率いるタイガースとドラゴンズは、セ・リーグの覇権を激しく争った。投手を中心とした守りの野球、センターラインの固定、中継ぎ・抑えの整備、1点差をものにする采配など、野球観も極めて似ている。 本書の著者 デイリースポーツ紙の西岡誠は、オリックス監督時代から15年間「岡田番」を務めた記者。それなら、まだ知らない岡田彰布に出会えるのではないか。そして「落合本」を超える面白さはあるのか。 そんな期待を抱き、ページを開いた。 ■内容 「なぜ阪神監督への再登板まで15年を要したのか」「なぜ2024年の退任会見を行わなかったのか」…長年岡田を取材してきた著者だからこそ聞ける問いから、本書は始まる。 岡田か就任するや打ち出した改革は明快だった。 ポジションの固定、ボール球に手を出さないために四球の査定ポイントのアップをフロントにかけ合い、村上頌樹を見出し、大山悠輔を4番に据え続け、木浪聖也を復活させ、中野拓夢をセカンドへ。時に佐藤輝明には二軍降格も辞さず、厳しく野球へ向き合う姿勢を求めた。 選手やコーチの証言を交えながら、その卓越した観察眼と勝負師としての貌が浮かび上がる。 そして就任1年目でリーグ優勝、38年ぶりの日本一。翌年も巨人と最後まで優勝を争ったが、わずか3勝差で連覇を逃し、球団から契延長の申し出がないまま退任。 ■感想 勝っても負けても試合後の監督談話を読むのが楽しみなんて、ファン歴54年になるが初めての経験。とにかく岡田の2年間は興味深かった。 “岡田のおっかけ”をしていたこともあって、本書の内容は既に知っているものも多く、「あっ、これは知らなんだ!」という話は、残念ながらさほどなかった。 ちなみに僕が最も知りたかったのは、なぜ球団が契約延長を申し出ず、早々に藤川球児招聘へ踏み切ったのか。まぁ、これは超秘密裡な人事案件。敏腕記者でも踏み込めない領域。棺桶まで持っていく話と見なしましょう。 でも改めて思う。岡田彰布は、間違いなく稀代の監督のひとりだった。膨大な野球体験に裏打ちされた確かな記憶をもとに、戦力を縦横に動かし試合の流れを読む。 「あゝ、この手で来たか!」テレビの前で何度唸ったことか。せめてあと数年、ユニフォーム姿を見ていたかったと今でも思ってる。 ■最後に さて「落合本」と比べてどうだったのか。 落合は多くを語らない。ゆえに謎に包まれた「孤高の指揮官」へ記者が少しずつ近づいていくこと自体がドキュメントの背骨になり、物語に昇華。 方や岡田は真逆。レトリック無し・主語なしの独特の岡田話法で、試合や選手について実によく喋る。記者にもファンにも既に「岡田彰布像」が出来上がっている。 だからどちらに軍配を上げるという見立てはそもそも間違ってました。 本書を読み終えて強く残ったのは、むしろ阪神タイガースの監督という仕事の過酷さだった。 では、岡田彰布は阪神に何を遺したのか。僕は、この言葉に集約されると思う。 『普通でええんよ』 無駄な四球を出さない。ボール球に手を出さない。キャッチボールを大事にする。ファインプレーはいらない。目の前のアウトを確実に取る。 特別なことではない。極めて当たり前のことを、当たり前にやり続ける。簡単そうに見えて、それが一番難しい。 38年ぶりの日本一を成し遂げた指揮官が遺した、 「普通でええんよ」。シンプルなれど、深淵。 タイガースが常勝球団とあり続けるためにも、受け継がれていくべき言葉であると感じた藤川球児は「凡事徹底」という言葉に置き換えたと…僕は見ている。
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