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彼女のカロート First Archives
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彼女のカロート First Archives

荻世いをら(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フィルムアート社
発売年月日 2026/04/25
JAN 9784845925292

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2026/08/13

私の両親はまだ存命にもかかわらず、自分たちの永代供養墓を購入済。 弟は場所を確認するとの名目で既に墓参りまでしてる。。。 妻の母は自分の家の庭に樹木葬を望んでいるが、私有地の樹木葬のハードルの高さにうんざり気味。 そんな今読むとそこまで変な話でもないけど、16年前に書かれたと聞...

私の両親はまだ存命にもかかわらず、自分たちの永代供養墓を購入済。 弟は場所を確認するとの名目で既に墓参りまでしてる。。。 妻の母は自分の家の庭に樹木葬を望んでいるが、私有地の樹木葬のハードルの高さにうんざり気味。 そんな今読むとそこまで変な話でもないけど、16年前に書かれたと聞くと少し事情は変わるかも。。。 電話のくだりは村上春樹感あるな。 宦官への授業は、作者の学生時代が色濃く出てるのかなぁと想像が止まりません。

Posted by ブクログ

2026/08/06

荻世いをら、初めて出会う作家です。そして、初めて出会う文体です。非常に明解に情報量の多い文章がテンポよく積み重ねられるのが心地いい…「やめられないとまらない」文章です。しかし、それは主人公が置かれた状況についての不明瞭で戸惑いの著述であり、それがポンポンと繋がり…「なにがなにやら...

荻世いをら、初めて出会う作家です。そして、初めて出会う文体です。非常に明解に情報量の多い文章がテンポよく積み重ねられるのが心地いい…「やめられないとまらない」文章です。しかし、それは主人公が置かれた状況についての不明瞭で戸惑いの著述であり、それがポンポンと繋がり…「なにがなにやら」な物語になっていくのです。物語っていうのか、物語にもなっていない不可思議な読書体験でした。この本は「文学には、発表時に大きな反響を呼びながらも単行本として読まれる機会を持たないまま時間が過ぎていってしまうことが少なくありません。そうした作品をはじめて書物として残し、文学の記録として手渡していくための試みです。」ということで始まったシリーズの第一弾とのこと。初出は2010年と2013年に文芸誌に掲載された2篇。どちらも「自分の声しか聞こえなくなったアナウンサー」と「難読症の文学部学生」というコミュニケーションに危うさを持った登場人物によって、対話の不可能性をテーマに持っているように思えました。読んでいる間は過去作ではなく現在に対して書かれたものだと感じていました。答えのないモヤッとした世界に対する、切実さ、怖さ、ユーモア、自信の無さ、それぞれに引き込まれてしまいました。蛇足ですが、読了後はじめて表紙のデザインの意味、わかりました。

Posted by ブクログ

2026/07/31

あの人もこの人も読んでいたので。荻世いをらさんの作品を読むのははじめて。 ものすごく卑近だけど、W村上を両立する人という印象を持った。「彼女のカロート」は春樹。不協和音がどんどん世界を侵食し、自分の足元が崩れていくような、また現実世界の薄皮一枚がめくれて、別の世界が顔を出すよう...

あの人もこの人も読んでいたので。荻世いをらさんの作品を読むのははじめて。 ものすごく卑近だけど、W村上を両立する人という印象を持った。「彼女のカロート」は春樹。不協和音がどんどん世界を侵食し、自分の足元が崩れていくような、また現実世界の薄皮一枚がめくれて、別の世界が顔を出すような、不気味な違和感(あるいは不吉な暴力性)。 「宦官への授業」は龍。身体性を帯びたドライヴ感。舞城王太郎/古川日出男/町田康あたりが思い浮かんだりも。とくに前半の不穏さやきもちわるさは黒沢清に撮ってほしいなー!とぞくぞくしながら読みました。

Posted by ブクログ

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