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きみがなきあと
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2026/04/22 |
| JAN | 9784065426777 |

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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
人生の終焉を迎えようとしていた女性が、夫を失った後に自らの生き方を見つめ直し、再び社会とのつながりを求める姿を描いた物語です。幕末の動乱期に、女流歌人である野村望東尼が高杉晋作と出会い、彼との深い信頼関係を築くことで、内面の熱意を呼び覚まされていく様子が描かれています。物語には、方言や和歌が巧みに取り入れられ、歴史的背景を通じて現代の問題にも通じるメッセージが込められています。登場人物たちの関係性や、彼らが目指す理想社会への思いが、読者に深い感動を与えます。歴史小説としての読み応えもあり、主人公の成長を通じて、今を生きる私たちに何を伝えようとしているのかを考えさせられる作品です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
寡婦の歌人から見た幕末。冒頭の辛気臭さに気が滅入ったが、傍観者から当事者になるにつれ、物語のうねりが面白くなる。 幕末の長州の隣の福岡という絶妙な距離から名もなき志士たちの生き様、その時代を生々しく感じさせるのはさすが。 とはいえ、前半は小粒な登場人物と、尼さんの心情でなかなか読...
寡婦の歌人から見た幕末。冒頭の辛気臭さに気が滅入ったが、傍観者から当事者になるにつれ、物語のうねりが面白くなる。 幕末の長州の隣の福岡という絶妙な距離から名もなき志士たちの生き様、その時代を生々しく感じさせるのはさすが。 とはいえ、前半は小粒な登場人物と、尼さんの心情でなかなか読み進めるのが難しかったが、後半、高杉晋作が登場してからは、一気に話が面白くなった。高杉晋作、あんなに魅力的な人物だったんだな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
木内昇も、作品発表のペースが落ちない作家さんだ。 つい最近読んだのは2024年の作品(『雪夢往来』)だったが、その前の『奇のくに風土記』は2025年、毎年のように500ページ前後の重厚な作品を、近年は届けてくれている。 江戸後期の時代背景のものが多いのも、昨今の特徴か。 本作、幕末の時代、福岡藩士の夫を亡くしてから出家し「望東尼」として、勤王の志士たちを支え、高杉晋作と親交を結んだ様子を描くもの。 なになに、幕末? 志士を影ながら支えた? 出家した尼僧の立場でということで、隠密的な、裏情報網筋のような諜報活動の一旦を垣間見れるのかと思ったが、さにあらず。 どちらかというと、老いてなお、ひと花咲かせる人生もある、しかも女性として、妻でも母でも祖母でもない、「自分」の居場所を見つけるお話。 還暦を迎えた著者の、人生に対する思いも込められた作品ではなかろうかと拝察する。 高杉晋作の辞世の句 「面白きこともなき世を面白く 棲みなすものは心なりけり」 の下の句は、本作の主人公、望東尼によるもの、という説を裏付けるよう、未亡人となってから、騒乱の幕末期を見つめ続け、志士たちと交流した日々を肉付けして物語を構成したというところだろうか。 が、いかんせん、上記のように、直接、倒幕活動に関与したわけではなく、志士たちの心の母として存在したという人物造形で、時代が動き出す様子を遠くから見ているだけなのが、やや歯がゆい。 彼女の庵を訪れる藩士に、 「やけん、不思議な力ですたい。わしもまた、こげんして語らいに来とる。筑前にある限り、こん草庵ば経らな、次に進めんごとさえ思うとやけん」 喜多岡は目尻を下げて告げてから、また庭へと目を遣った。 「ばってん、国事んことだけでのうて、ここでのんびりと草花の話でもしたかもんでござすなぁ」 そうつぶやいて、彼は己の在処を確かめるようにして胸のあたりを叩いた。 志士の安らぎの場所であると語らせて、幕末の京都の様子や、薩長同盟前の長州の様子を又聞きする描写が、どうにも隔靴掻痒。 当時の女性の立場からすれば当然のことではあるが、出家した尼僧という超然とした立ち位置を活かして、もっと創造の翼を羽ばたかせても面白かったと思うのだが、それは著者の作風ではないか。 しかも高杉晋作の登場が、遅い! 後半の第五章に入ってからだ。 前半は、名も知らぬ(自分が、という意味だが)、福岡藩士、脱藩志士たちとの交流ばかりで、迫力に欠けるというか、物語にドライブがなかなかかからない。幕末に向けて世の中が大きく変わっていこうとしているのに、だ。 最後に、本人にこう語らせる。 — うちの見てきた景色は、いずれも見事やったな。 そう、見てきた景色だけで、終わってしまった。少し残念。 でも、望東尼という実在の人物の存在、高杉晋作との関係などを知れたのは良かったかな。 この主人公を見つけ出し、物語に仕立てあげたのは、いつもながら著者の慧眼ではある。
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夫の没後からモトの人生がこれ程変わるとは思わず、それでも最後は楽しき人生だったと思えたことが少し羨ましく感じた。 多くの人間と関わりその人らに対するモトの想い…たまに人に対する愚痴や外見の表現が面白く、時々プッと吹き出す場面もあり。 また幕末の実在する人らが処刑、襲撃されたことを...
夫の没後からモトの人生がこれ程変わるとは思わず、それでも最後は楽しき人生だったと思えたことが少し羨ましく感じた。 多くの人間と関わりその人らに対するモトの想い…たまに人に対する愚痴や外見の表現が面白く、時々プッと吹き出す場面もあり。 また幕末の実在する人らが処刑、襲撃されたことをモトが知る場面などは自分も一緒に胸が痛くなる想いでした。 きみがなきあとよりかれし秋草は生かへりきて花さへぞさく 枯れた草も生きかえり花が咲くことあるのかな…
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