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マネジメント術で読む プロ野球監督論 光文社新書1403
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2026/03/18 |
| JAN | 9784334109233 |
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マネジメント術で読む プロ野球監督論
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商品レビュー
4.6
8件のお客様レビュー
■内容 本書は、プロ野球の監督を「名将論=采配術」ではなく、あくまで“組織マネジメント”の視点から読み解いた一冊。 対象となるのは平成〜令和の13人の監督。原辰徳・落合博満・岡田彰布らの采配や言動、チーム運営を、企業経営の理論になぞらえて分析していく。 本書の軸は実に明快で、...
■内容 本書は、プロ野球の監督を「名将論=采配術」ではなく、あくまで“組織マネジメント”の視点から読み解いた一冊。 対象となるのは平成〜令和の13人の監督。原辰徳・落合博満・岡田彰布らの采配や言動、チーム運営を、企業経営の理論になぞらえて分析していく。 本書の軸は実に明快で、今や監督は「戦術家」ではなく、「組織の経営者」であると断言し、勝敗を分けるのは“一手の妙”ではないと畳みかける。 ・組織設計 ・人材活用 ・意思決定プロセス ・データと経験知のバランス ・チーム文化の形成 つまり現代野球は、「どう戦うか」以上に「どう組織を動かすか」の競争に移行していると。その筆致は成功企業のケーススタディを読むような硬質さと理性さを帯びている。 ■感想 かつて監督とは、「勝負勘」と「経験」に支えられた“職人”であった。ここ一番の代打、継投、盗塁…その一手の妙が“⚪︎⚪︎マジック”と例えられたりもした。 でも本書を読むと、当然であった前提がポロポロと崩れていく。今、問われているのは、一球一打の判断ではなく、「どんな組織を設計するか」という思想そのもの。 たとえば若手育成。ただ我慢して使うだけでは機能しない。どの局面で抜擢し、どんな役割を与えるか。それはもはや育成なんかではなく、“人材のポートフォリオ設計”である。 さらに印象的なのは、データ全盛の時代においても、“直感”は健在であるということ。近年、日本球界にも浸透した「セイバーメトリクス」。様々なデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価・戦略・戦術を考える手法。 あくまでもデータは判断材料に過ぎない。最終的に意思決定するのは人間(監督)である。ただし、その判断には「組織全体を見渡す視座」があっての直感でなければならない。 この構図って、企業の現場そのもので、日本のプロ野球は長らく「名選手=名監督」という“幻想”に支えられてきた。時に“人寄せパンダ”としての役割すら求められてきた。 本来必要なのは、〈人を動かし、組織を機能させる力〉であるのにもかかわらず。日々試合では勝敗を決めるが、見方を変えれば、日々更新される“組織運営の実験”の場でもある。 本書を通じて浮かび上がる「良い監督」の定義はシンプルである。与えられた条件の中で、チームの可能性を最大化できるか。身も蓋もないが、チームは監督の器以上には強くならない。 私見を加えるなら、そのための要件は少なくとも3ポイントある。 ・走攻守技術の本質を理解し、現場に落とし込める力 ・選手のコンディションを把握し続ける観察力 ・情報を統合し意思決定へ昇華するインテリジェンス いずれも「現場感覚」と「俯瞰」の往復運動を要求される資質。 ■最後に 「現代の監督ってこんなことになってるの?」と思わせる、実に読み応えのある本書であるが、一点物足りなさも残る。それは「フロントと監督の役割分担」への踏み込みである。 MLBでは、監督はあくまでフィールドマネージャー。編成を担うGMとの分業が明確。一方、日本ではいまだに「全権監督」という言葉が生きている。特に大物を監督に招聘時によく使われる。 これって戦力整備と現場指揮が曖昧なまま、敗戦の責任だけが監督に集中する構造。これでは組織は安定飛行しない。謂わば“片肺飛行”である。ゆえに、本書の議論は、もう一歩先—「組織全体の設計」にまで踏み込んでほしかった。未成熟であるのなら、その指摘が欲しかった。 とはいえ、本書が提示する視点は極めて示唆的で、プロ野球を、特に一軍監督を見る目が変わる。贔屓チームが巨大戦力を有しているのか、戦力の入れ替え期にあるのか、若手主体のチームにあるのか…戦力状況により指揮官のマネジメントは変容するだけに、それに対応しうる監督なのかどうか、またそれを踏まえフロントは監督に据えたのかとうか?その時点を提示してくれた啓蒙の書的一冊。
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この本を読んで感じたのは、野球はただ結果を追うだけでも十分面白いけれど、その裏側にある判断や意図まで見えてくると、まったく別の面白さが立ち上がってくるということでした。 誰を信じて任せるのか、短期的な結果と中長期の育成をどう両立するのか、空気が悪い時にどう立て直すのか。そうした...
この本を読んで感じたのは、野球はただ結果を追うだけでも十分面白いけれど、その裏側にある判断や意図まで見えてくると、まったく別の面白さが立ち上がってくるということでした。 誰を信じて任せるのか、短期的な結果と中長期の育成をどう両立するのか、空気が悪い時にどう立て直すのか。そうしたテーマは、仕事をしていると誰しも一度は向き合うものばかりです。 野球好きとして読むと観戦の楽しみが増し、働く人として読むとマネジメントのヒントが得られる。 両方の読み方ができるのが、この本の大きな魅力だと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
野球を見ていると、「なぜここで代えるのか」「なぜこの選手を使うのか」と思う場面がよくありますが、本書を読むとそうした疑問に対して自分なりに考える視点が持てるようになります。試合の流れやベンチの意図、監督の判断の重みが見えてくることで、これまでとはまったく違う角度で野球を楽しめるようになりました。 特に印象的だったのは、監督の仕事が単なる“作戦係”ではなく、チーム全体の空気や役割、未来まで含めて考える総合的なマネジメントであることが伝わってくる点です。これはそのまま仕事にも重なる話で、限られた人数や条件の中で成果を出す難しさ、メンバーの特性を見極めて配置する大切さ、目先の勝利と中長期的な成長のバランスなど、日常の仕事と共通するテーマが多くありました。 野球をもっと深く楽しみたい人にはもちろん、普段からチームで仕事をしている人にも刺さる内容だと思います。観戦の楽しさと、仕事への学びがきれいにつながる、読み応えのある一冊でした。
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