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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2026/02/26 |
| JAN | 9784103399537 |
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商品レビュー
4.4
38件のお客様レビュー
バレエの話かと思い読み始めたが、これはバレエもあるが戦争の悲惨さを伝えるための本だと思いました。翠と久我の生涯が切なかった。
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バレエの話、自分にわかるのか?と思ったが、むしろ戦争の話だった。 満州に住む兵士と少女たちの目線で戦争の末期が語られる。臨場感があって読むのが止まらない、久々の没入感だった。 現代と過去が交互に語られ、それが結びついていく後半は驚きもあって、それも楽しめた。 作者の戦争に対する...
バレエの話、自分にわかるのか?と思ったが、むしろ戦争の話だった。 満州に住む兵士と少女たちの目線で戦争の末期が語られる。臨場感があって読むのが止まらない、久々の没入感だった。 現代と過去が交互に語られ、それが結びついていく後半は驚きもあって、それも楽しめた。 作者の戦争に対する強い思いも伝わってくる。 小説ができることってあるよねと思った。村山さんもそれを信じて書いてるのだろうなと思う。 朝井リョウが國分功一郎との対談で、「雨のように読者たちに伝えることができるのが小説だ」と言ってたのこういうことなんだろうなと思う。 戦争に負けてすぐ、満州では兵士が先に逃げ一般人を置き去りにしたこと、ソ連兵に女を差し出し命乞いをしたこと、捕虜となっても上官は威張ってたこと、男たちは生きて虜囚の辱めを受けても、女には許されなかったこと。 実感が湧かないこれらの事実を、小説の中で体験し、小説の中の登場人物に感情移入することで、腹の底から腹を立てることができる。 戦争の話なんて、今更特に聞きたくないよと思ってる人も、この小説を読むと、思いっきり戦争を「浴び」てしまう。そして、本当に本当に嫌だ!と思うことができる。 小説の力だよね。
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時は1992年。翌年のボリショイ・バレエ来日公演に向け、雑誌と週刊誌でそれぞれ特集連載を組むことになった長瀬一平と水野果耶。 彼らが取材を進めるうちに、世界的なバレエ振付家・久我一臣と、太平洋戦争中満州に渡り看護隊として従軍した副島翠の半生が交錯する。 シベリア抑留という過酷な体...
時は1992年。翌年のボリショイ・バレエ来日公演に向け、雑誌と週刊誌でそれぞれ特集連載を組むことになった長瀬一平と水野果耶。 彼らが取材を進めるうちに、世界的なバレエ振付家・久我一臣と、太平洋戦争中満州に渡り看護隊として従軍した副島翠の半生が交錯する。 シベリア抑留という過酷な体験を経て、なんとか帰国しても郷里では冷たくあしらわれる。戦争に翻弄される弱者の物語は、決して目を背けてはいけないものだとわかってはいても、読んでいてつらい。 自分の祖父母も戦争を体験しているのだが、その話を聞くことがないまま、皆亡くなってしまった。いつでも聞けるものと思っていたのに、いつの間にか戦後80年という時間が経ってしまい、90年代は当事者から戦争体験を直接聞くことができたほぼ最後の年代だったのかも知れないと、改めて思い知る。こうした文学作品が新たな語り部となってずっと語り継がれてほしいと思う。
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