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チンギス紀(十五) 子午 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2025/12/19 |
| JAN | 9784087448436 |
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チンギス紀(十五)
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商品レビュー
4.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チンギス紀15 子午を読んだ。 14に続いてホラズム国との戦が描かれている。草原での騎馬戦に比べ膠着状態にあり、その分両者の策略が行き来した読み応えのある1冊だった。 ・14からホラズム攻略の入口だったオトラルをついに堕とした。まさか地下に道を掘ってオトラル城内に湧いてくるとは思わなかった。工作部隊であるナルスの大手柄。一方、相手大将のイナルチュクは直前で気配を感じ、大打撃を回避している。イナルチュクはやはり只者では無い。 ・ホラズムの都サマルカンドも簡単に攻略し、舞台は太后トルケンがいるウルゲンチへ。 ・しかしウルゲンチ攻略も案外早い結末を迎えた。チンギスの長男ジョチが将軍として成熟期に入っていると感じる。二男チャガタイとの不仲を利用し、陽動を企てた所は痺れた。 ・場外に避難していた民が実は軍にすり変わっており、トルケンもなかなかの曲者。 ・サマルカンドの時もそうだったが、ホラズム軍は案外早くウルゲンチを手放した。彼らが都市を簡単に手放す事には、なにか理由があるのだろうか。自国内での戦なので、都市がなくても遭遇戦でモンゴルをすり減らせると考えているのか。いずれにせよ、戦は終盤を迎えつつあると感じる。 ・ジャムカの息子マルガーシは、チンギスと一戦交わり大敗した。彼には明るい変化の兆しが見えており、マルガーシがさらに強敵になる予感がした。
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「なぜ、国をひとつになさるのです?」 「おまえのように、国が国がと考えているような人間は少なくなく、たとえ奴隷でも国というかたちの中にいると、反逆が生き甲斐になったりするのだ」 「同じ民草で、国がない。そんな途方もないことが」 「そんなことを考えるようになったのは、モンゴル国を統...
「なぜ、国をひとつになさるのです?」 「おまえのように、国が国がと考えているような人間は少なくなく、たとえ奴隷でも国というかたちの中にいると、反逆が生き甲斐になったりするのだ」 「同じ民草で、国がない。そんな途方もないことが」 「そんなことを考えるようになったのは、モンゴル国を統一してひとつになり、眼が外にむいた時だったな」 「民族があります、宗教もあります」 「それとはまったく別のところに、政事がある。広すぎて眼が届かぬというなら、いまでも充分広すぎる。そうなっていないのは、モンゴル国に文官が育ち、決定的に人が不足することは起きていないからだ」 「人が多ければ多いほど、不正などがはびこります」 「それこそ、恐怖を与える。仕事上で筆1本盗んただけでも、死罪。極端にいうとそういうことだ。大きな不正には、族滅」 「取り締まる側が、力を持ちすぎます」 「人は愚かなものだからな。どこかが、いびつになる。それを正す賢明さも、人はまた持っている」 「私は、夢の話を聞いているような気がします」 「俺は、夢を語っているさ。それを実現させるのは、部下たちだ。戦でも、政事でも」(53p) 占拠したホラズム・シャー国サマルカンドの文官・バラクハジとチンギス汗との会話である。 チンギスが世界史上最大の領土を持とうとした心理が、ここに至ってやっとその一端を示したと言えるだろう。かつてチンギスの非公式の祖父・梁山泊楊令は、中国帝国全体に物流の道を通して管理することで、帝のいない共和国?をつくろうと夢見た。12世紀。カネの意味さえわかっていなかった当時では、正に「夢の話」だった。 13世紀、チンギスは、法治主義でもって、民族も宗教も関係のない統一国家を作ろうとしているらしい。そのために流す血は厭わない。 これは果たして、チンギスの生きるための目的なのか?それとも手段なのか? 朝鮮半島北部から現在のトルクメニスタン迄、チンギスの世界は東西に広がっている。そこを貫く子午線のような国家観が立ち現れた。 あと2巻。ホラズム国との戦いは、まだ一進一退。刮目して見届けようと思う。 完顔遠理 金国将軍完顔襄之甥 金帝敗蒙敗走遠理残 唯一チンギス抗将也 ボロクル死因作将也 ボロクル庇死テムゲ テムゲ探遠理行萬里 淡々最期会話斬遠理 金国最後将軍遠理也
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1冊まるごとモンゴル対ホラズム。両国の策の読みあいが面白い。でもやっぱりチンギスの判断力が上回る。流れはじわじわとモンゴルへ。決着は近いのか!
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