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天空の都の物語
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天空の都の物語

アンソニー・ドーア(著者), 藤井光(訳者)

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天空の都の物語

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2025/12/17
JAN 9784152104892

天空の都の物語

¥4,510

商品レビュー

4.4

13件のお客様レビュー

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2026/10/04

「見知らぬ人よ、そなたがだれであれ、これを開けばきっと驚くことだろう。」 3つの場所で5人の主人公が織りなす物語はとても長い人生の旅でした。 〈アルゴス号〉 とあるミッションを遂行する宇宙船内部のお話。 コンスタンスという1人の少女が、 バーチャル図書館を駆使して現状打破を試...

「見知らぬ人よ、そなたがだれであれ、これを開けばきっと驚くことだろう。」 3つの場所で5人の主人公が織りなす物語はとても長い人生の旅でした。 〈アルゴス号〉 とあるミッションを遂行する宇宙船内部のお話。 コンスタンスという1人の少女が、 バーチャル図書館を駆使して現状打破を試みる。 〈アイダホ州レイクポート〉 朝鮮戦争を経験した老人ゼノンと、 環境保全運動に心血を注ぐ青年シーモア。 2人の人生を結びつけたのはひとつの公共図書館。 〈コンスタンティノープル〉 東ローマ帝国に育つ少女アンナと、 その地を侵略すべくオスマン帝国軍に従軍し 大砲を運ぶ牛飼いの青年オマールの視点から 侵略する側とされる側。壁の内と外が描かれる。 巨大なジグソーパズルを外側から少しずつ組み立てる感覚。全貌がわからないままでも5人の人生から目が離せなかった。 そしてちぐはぐに見える3つの絵をひとつに束ねるピースこそが『天空の都の物語』だった。 現代を生きる私たちが過去を知ることも、見たことのない世界にふれ胸踊る物語に出会えるのも、本があるおかげで、それを守る人たちの尽力あってこそ。 物語の力は偉大だということを思うと同時に、作中に登場する「ありのままの世界でじゅうぶんだ」という言葉が胸に沁みた。

Posted by ブクログ

2026/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作者の本を初めて読んだ。構成がものすごく凝っていた。なによりも「かつての、いまの、そしてこれからの図書館司書たちに捧げる」という献辞が嬉しかった(^^) 舞台は現代・過去・未来と変わりさらにその中で分かれている。全てに共通なのは『天空の都の物語』紀元一世紀に書かれたギリシャの散文物語。 15世紀のコンスタンティノープル、孤児のアンナは物語が大好きな身軽な少女。姉のマリアとふたり刺繍工房に住み込みで働いている。マリアの腕がいいため置いてくれているが、アンナには刺繍の才能はない。文字に興味があるアンナはリキニウスから文字を習う。リキニウスはオデュッセイアの三帖をアンナに遺す。しかし、その事が悲劇をもたらす。 オメールは口唇裂で生まれた事で、村から追い出され、祖父と母と村から離れて暮らすが、病気にもならず成長する。立派な雄牛は家族の生活を助けるが、やがて戦争の影が忍びよる。 未来のパート、コンスタンツはなぜかひとりぼっちで図書館には行けるが、父にも母にも会えない。その理由も明かされない。コンスタンツは自分の置かれている環境について疑問を持ち始める。きっかけは地球への探索体験。なんでも知っているはずのシビュラ(AI?)にもわからない事があるという事実に気づいたからだった。 現代パートは図書館で始まる。ゼノンは自分が翻訳した物語の劇のリハーサルのため、時間外の図書館に子どもたちと集まっていた。そこに爆弾を持ったシーモアがやってくる。シーモアは上階に子どもたちがいる事を知らない。シーモアやゼノンの過去が描かれる。シーモアはテロリストとして懲役40年を課せられる。エピローグでその間の事が描かれて、それがびっくりするところにつながる。 読み終えて、まるでモザイクのようだと思ったが、訳者あとがきで大分理解できた。 どのパートにもお話や物語の好きな人たちがたくさん出てきて、とても親しみが持てる。 時代を超えて残る物語。ロマンチックな設定(^^)だと思った。 古代ギリシア語は歯が立たないけど、翻訳されたオデュッセイアなら読めるかな?

Posted by ブクログ

2026/05/19

 生きている時代も場所も異なる人たちが、一つの物語を通じて繋がっていく。時系列もバラバラで、本のボリュームも凄いのだが、登場人物達の人生が交わっていく様が面白く、どんどん読み進められる。  大げさな言葉を使うわけではなく、どちらかといえば淡々とした語り口なのに、登場人物達の心情が...

 生きている時代も場所も異なる人たちが、一つの物語を通じて繋がっていく。時系列もバラバラで、本のボリュームも凄いのだが、登場人物達の人生が交わっていく様が面白く、どんどん読み進められる。  大げさな言葉を使うわけではなく、どちらかといえば淡々とした語り口なのに、登場人物達の心情が痛いくらいに伝わってくる小説だ。特にゼノンのエピソードが好きだったが、彼が迎えるラストは思わず涙した。  本好きな全ての人に大切に読んでもらいたい一冊。

Posted by ブクログ

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