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グロリアソサエテ
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グロリアソサエテ

朝井まかて(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2025/12/12
JAN 9784041150900

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商品レビュー

4.3

50件のお客様レビュー

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2026/09/19

 民芸といってもぴんとこない人も多い。民と芸、民の芸術、と言われても具体的に何なのだろう?と思う。その手探りの状態から、民芸という言葉自体を作り出し、業界を広げていったのが、柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らである。柳宗悦が中でも有名だ。一見、名字から中国人に思えるが、やなぎ、である...

 民芸といってもぴんとこない人も多い。民と芸、民の芸術、と言われても具体的に何なのだろう?と思う。その手探りの状態から、民芸という言葉自体を作り出し、業界を広げていったのが、柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司らである。柳宗悦が中でも有名だ。一見、名字から中国人に思えるが、やなぎ、である。鑑賞する芸術品よりも、国民が普段使う日常品の中に芸術を見いだし、その美しさについて言及することによって、人々にその価値を認めさせる。しかし、価値が高まれば品物自体の価格にもはねあがっていく。人々に見せるためには、どこかに集めて、鑑賞させる事も必要だ。それら全てに金が要る。さあ、その金はどこから出てくるのか。  柳宗悦の父は海軍少将、母の弟が嘉納治五郎、学習院時代には優等生で、明治天皇から銀時計をもらう。武者小路実篤や志賀直哉、イギリスの陶芸家バーナード・リーチら、白樺派とも親交を深めながら、声楽を専攻していた後の妻・兼子と出会う。  柳宗悦の家に女中奉公した、サチという架空の女性の目を通じて、柳家や民芸が成立していく様を描く。無名の人物が作り出した民芸を、貴族や芸術に素養のある人物ではなく、まっさらの民の目から描くとどのように見えるかを描写するためである。また、今回兼子のキャラクターも強調されている。これも、女中として奥向きの事に関わってきたサチを語り手にした所以だ。先に挙げた金は、兼子の演奏活動から得られたものを元にしている。金に忖度しない宗悦と喧嘩する場面も描かれるが、気が強くないと、ぎりぎりの生活をしながら、子育てと音楽活動を両立させることは難しかったはずだ。そんな彼女に共感を寄せていたのがサチだ。そして、長らく傍観者とされてきたサチにも、バックグラウンドがあることが最後に明かされる。  時代背景は大正末期から昭和初期、関東大震災から2.26事件、第二次大戦直前までを描く。ちょうどドイツでヒトラーが台頭してきて、兼子の音楽活動が難しくなる件が描かれる。読者の我々は、これから時代が暗くなっていくことを知っているが、輝ける登場人物たちはまだ、上る一方の日本国を見ており、民芸の明日を信じている。そのねじれが若干切なさを生む。

Posted by ブクログ

2026/09/09

実は一度圧倒されて感想と言える感想が浮かばず、半年あけて再読した1冊。 国を征服するとは、されるとはどういうことか。 最後に怒涛の勢いで情報が入ってきて初回では溺れた。 読み直すとここに伏線が…となったのも新しい発見だった。 心に残ったフレーズは下記。 "子供が最初に出...

実は一度圧倒されて感想と言える感想が浮かばず、半年あけて再読した1冊。 国を征服するとは、されるとはどういうことか。 最後に怒涛の勢いで情報が入ってきて初回では溺れた。 読み直すとここに伏線が…となったのも新しい発見だった。 心に残ったフレーズは下記。 "子供が最初に出会う理不尽が父親なのよ。いずれ世に出たら必ず出会う理不尽、不条理。その最初の壁なの。" 確かにそうかもしれない。私自身は両親どちらも理不尽で、祖父母が優しく教えてくれた。 今の私の家も子どもに対して割と父親が理不尽なことを言っているので、、夫を変えずに私が優しく教えるのも良い手なのかもと。目から鱗だった。 また、偉ぶらず、驕らず、信念を持って進むことは魅力的だなとも感じた。どうしても評価を求めがちだし、横道に逸れることもあるし、それが悪いことでもないと思うが、そうでない人の魅力はとても輝くなと。 また、この話のように綺麗にまとまらずとも、すべての経験は糧になるとも改めて思わされた。 改めて日々を大切にしたいと強く思う。 また読みたい本。

Posted by ブクログ

2026/09/03

この表紙の柄がなんとも好ましくて。 ちょっとね、最後までよく分からないことも多かったりもして。 最初読み始めた時はね、文豪のお家に女中としてお仕えする奮闘記かと思ったんだけど。 民藝という言葉を作った芸術家たちがああだこうだと話している部分が多くて途中脱落するかと思った笑 ...

この表紙の柄がなんとも好ましくて。 ちょっとね、最後までよく分からないことも多かったりもして。 最初読み始めた時はね、文豪のお家に女中としてお仕えする奮闘記かと思ったんだけど。 民藝という言葉を作った芸術家たちがああだこうだと話している部分が多くて途中脱落するかと思った笑 でも、こうなんか大衆にはそんなに受け入れられていないことに目をつけて、仲間たちとわやわや話したりやってみたりしてるのは楽しそうね。 そんな仲間のことを指してグロリアソサエテなのね。

Posted by ブクログ

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