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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
| 発売年月日 | 2025/12/04 |
| JAN | 9784309209395 |

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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
この悪夢感のある装丁、アングラ的でいいですねえ。トマス・リゴッティはブラムストーカー賞を4度も受賞している作家で、期待して私も初めて読みました。 9つの短編からなる短編集です。最初の短編「戯れ」。刑務所の精神科医になったドクターが連続殺人鬼の囚人と面会する。彼は殺人だけでなく脱...
この悪夢感のある装丁、アングラ的でいいですねえ。トマス・リゴッティはブラムストーカー賞を4度も受賞している作家で、期待して私も初めて読みました。 9つの短編からなる短編集です。最初の短編「戯れ」。刑務所の精神科医になったドクターが連続殺人鬼の囚人と面会する。彼は殺人だけでなく脱獄の前科もあり、おかしなことを言う。ドクターは囚人の精神科治療の改善を訴えて赴任してきたが、この囚人と話すうちに途轍もない不安に取り憑かれ、帰宅して幼い娘を寝かしつけたあと妻に仕事を辞めることついて話すが…。気が狂いそうになる結末。読んでいて小さな不安が頭の中に生まれ、杞憂だったかとほっと胸を撫で下ろしたところで急に床が抜ける。あの感じです。アンドレ・ド・ロルドの「ロルドの恐怖劇場」の悪夢を思い出します。 「道化師の最後の祭り」など多くはラヴクラフト的コズミックホラーです。明らかにその影響で書かれています。街の雰囲気、様子のおかしい人々、グロテスクなクリーチャー、終わらない悪夢、いいですねえ。 この作家、不安障害やパニック障害で苦しんでるそうで、病気が良い意味でも悪い意味でも小説世界に影響を与えているようです。ホラーというよりも文学的な匂いも感じさせ、広いジャンルで評価されています。ただ翻訳が少し読みづらい。白石朗や宮脇孝雄の訳した話は頭の中に入りやすいですが、若島正の訳はイメージが湧きにくい。また別の本も読んでみたい作家です。
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禍々しい何かが日常の何処かに潜んでおり、偶然それと接触してしまった主人公が恐ろしい目に遭う。というホラーの定型は守りつつ、対象の具体性の無さや、文章的な装飾からはラヴクラフトからの影響を感じられる。ただ、だからといって単純にクトゥルフ神話を継承した作品かというとそうでもなく、むし...
禍々しい何かが日常の何処かに潜んでおり、偶然それと接触してしまった主人公が恐ろしい目に遭う。というホラーの定型は守りつつ、対象の具体性の無さや、文章的な装飾からはラヴクラフトからの影響を感じられる。ただ、だからといって単純にクトゥルフ神話を継承した作品かというとそうでもなく、むしろ深き神々の影は薄い。どちらかというと、人間が人間であるがゆえにどうしようもなく持ち合わせることとなる意識や思想といったものが、おぞましき「状況」としてかたちを変えて現れたら、といった根源的かつ、あまりにも身近に過ぎる恐怖が描かれており、それが「悪夢」というイメージとして本を覆う。 突如現れた来訪者により生活を脅かされる「戯れ」。フォークロア的な異邦での祭事が印象的な「道化師の最後の祭り」。ボルヘスの世界観を彷彿とさせながらも視覚と海馬へ訴えかける「赤塔」。バリエーションは様々ながら、一本筋が通ってみえるのは、ここで描かれる人間が存在としてあまりに矮小で、それよりも場所、空気、状況、フィクションといった、人ひとりがどうこうしようとしても決して覆すことが出来ない「外部」をこそ主役に添えているからだろう。その点でやはり本書はラヴクラフトの後継といった趣があり、作者の恐怖がすとんと深い所へ落ちてきた。
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ホラーは苦手だが、表紙が気になり読んでみた。 好きなテイストだった。 「ずっと前から私は深夜に徘徊するのが癖になっていて」出たしの始まり方がワクワクする。 結果として、理解出来ていないところは多いようには思うが面白いと感じた。
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