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血と芸 非世襲・女方役者の覚悟
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血と芸 非世襲・女方役者の覚悟

河合雪之丞(著者)

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血と芸 非世襲・女方役者の覚悟

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 かざひの文庫/太陽出版
発売年月日 2025/11/05
JAN 9784867232064

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みんなの感想まとめ
  • 歌舞伎役者の成長物語
  • 歴史と舞台の魅力
  • 非世襲の覚悟
  • 舞台裏のエピソード
  • 文化と伝統の継承
  • 観劇への興味喚起
  • 温かい文体の回想録
  • 女性役者の挑戦
  • 日本の伝統芸能の深層
  • 役者の人生と情熱

歌舞伎や新派の世界を身近に感じられる作品で、著者の温かい人柄が滲む読みやすい文体が魅力です。歌舞伎役者としての半生を語りながら、国立劇場の研究生から幹部俳優へと成長する過程を丁寧に説明しています。作品を通じて、歌舞伎の奥深い魅力や細かな違いを知ることができ、観劇への興味が掻き立てられます。特に、昔の役柄についてのエピソードは観てみたくなるほどの楽しさがあり、舞台を観る機会が減っている昨今、著者の経験談は新たな視点を提供してくれます。歌舞伎に興味がある人はもちろん、まだ知らない人にもおすすめの内容です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/09/12

ライトな感じだけど意外にこういうのは希少な気もする。 一般家庭出身の歌舞伎役者の出世には運が必要。顔面と。 春猿の場合は親族のツテで研修生になる前から猿之助門下になるルートをゲットしていたり、猿之助が圧倒的に客を呼べるスターであり、自前の弟子育成に熱心で有望な弟子を部屋子に引き上...

ライトな感じだけど意外にこういうのは希少な気もする。 一般家庭出身の歌舞伎役者の出世には運が必要。顔面と。 春猿の場合は親族のツテで研修生になる前から猿之助門下になるルートをゲットしていたり、猿之助が圧倒的に客を呼べるスターであり、自前の弟子育成に熱心で有望な弟子を部屋子に引き上げていったということ。そういう力を持つ旦那の下にいたからこそ。それを呼び込んだのは顔面がまずありきなんだろう。あとはそれに応じた芸。その組み合わせによって外仕事でも良い役をゲットすることができて名前が売れてファンが増えて・・という具合。親族のツテで後援会長が小澤征爾だったというから、顔面とコネと運を持っていたといえる。そこに本人の情熱・実力。 顔面なし、コネなし、これだとやっぱり厳しいんだろうなと。まあ芸能界なんだからそういうもんだろうけど。とてつもない実力があるなら歌舞伎を途中で辞めてからでも売れるだろうから。 現在活躍してる中村獅童、尾上松也あたりは自分の運と実力でほぼ歌舞伎と関係なく売れたことで歌舞伎の主演レベルになっているし、そういうところが同業の御曹司たちにも認められ尊重されているのではないか。知らんけど。自殺ほう助の亀治郎、香川照之も猿之助縁者なんでブーストがありつつも自分で名前を売ったタイプ。 この本にもちょっと出てくるが、尾上松也はすごいんだろうと思う。親は脇役とはいえ菊五郎劇団の中では幹部級だったんだろうとみられるので一応2世ということになるが、20歳そこそこで父の弟子を引き継いで、自前の弟子を加えて独立大名として存在し続けている。御曹司系でも弟子4名とか食わしてるのはそう多くない。松也の場合、単なるそこそこの脇役の息子というだけなのだが、子供の頃から芸を仕込まれているのであれば、御曹司と同レベルの英才教育を受けている、遜色ないものを持っているということで、良い家・良い血統ではないけども梨園では御曹司に近い扱いをされたということなんだろうか。尾上右近なんかも歌舞伎の家ではないが子供の頃から踊りをやっているので御曹司並みの英才教育を通過しているという品質保証があるということか。 そう考えると国立研修所を出た歌舞伎役者がずっと腰元どまりかもっていうのは仕方のないことではあるんだろう。16歳や18歳からバレエ始めてプリマだプリンシパルになれるというのはちょっとあり得ないことだから。一般家庭出身者がずっと脇役であるとか歌舞伎座で主演できないことがかわいそうとは思わないでって。そんなものになれると思って歌舞伎に入ってきていないからと。好きな歌舞伎の中にいたいとかそういうこと。研修所もあくまでそういう人材養成のためであるとのこと。上昇志向強すぎだと受からないとか。入ってもつらいってことだろう。 研修所出て出世してる人間は春猿などちらほらいるが、猿之助門下以外ではあんまりいなさそう。肩書的に有力なのが部屋子になって養子になったかんぎょくだが、顔面は綺麗だけど踊りとかを動画で見た感じまだ粗雑にみえた。顔面で引き上げられたんだろうと思われる。かんぎょくが将来的に歌右衛門になるなんて可能性もないではないのだろうか?30年後とか。歌舞伎マニアでもなんでもないが、玉三郎が別格なのはわかる。ビジュアル×芸。 一般から出てきて部屋子・養子に引き上げられてるトップは玉三郎。次に愛之助か。片岡孝太郎が仁左衛門になる可能性は低そう。そこまで客呼べない、女形だし。その息子は歌舞伎を休憩しちゃってる。仁左衛門が80歳超えてるいま、学びのチャンスを放棄しているようにもみえる。ということで現在の仁左衛門の息子が継がないということになると愛之助に仁左衛門をという話が出てくるだろう。客を呼べる、立役ができる、子供がいないというのも大きいかも。中継ぎとしての襲名が許容されるのではないか。知らんけど。

Posted by ブクログ

2026/08/02

・河合雪之丞「血と芸非世襲・女形役者の覚悟」(かざひの文庫)を読んだ。役者の自伝、芸談の類を読むのはたぶん初めて、いかにも女形らしい藤娘の装幀の書は、書名と相俟つて中身を期待させる。実際、読んでおもしろかつた。私が先代猿之助好きで、部屋子のことも、その芝居を含めて知つてゐることが...

・河合雪之丞「血と芸非世襲・女形役者の覚悟」(かざひの文庫)を読んだ。役者の自伝、芸談の類を読むのはたぶん初めて、いかにも女形らしい藤娘の装幀の書は、書名と相俟つて中身を期待させる。実際、読んでおもしろかつた。私が先代猿之助好きで、部屋子のことも、その芝居を含めて知つてゐることが大きかつたのかもしれない。しかしそれだけではなく、この役者の持つ個性と魅力もあるのだと思ふ。河合雪之丞、前名、歌舞伎における名は市川春猿であつた。それが自ら己が適性によつて新派に移つた。新派の女形を復活させたいとのことであつた。現状ではまだそれはできてゐない。しかし、雪之丞自体は歌舞伎界でも活躍してゐる。さう、歌舞伎界でも活躍してゐるのである。盟友喜多村緑郎ともどもにである。歌舞伎から出たらお終ひかと思ったらさうではなかつた。これは嬉しい誤算であつた。かつてはいざ知らず、現状では新派と歌舞伎はどこかのプロデュース公演でもない限り交はることはない。誰もがさう思つてゐた(らしい)。ところがさうではなかつたのである。 ・第七章に「新派の俳優を歌舞伎で使うこと」といふのがある。これである。「近年はそういうことがなかったし、そういう前例を記憶している方がいないので、雪之丞は今後歌舞伎に出ることはないと、皆さん想像していたと思います。(原文改行)でも人間国宝の坂東玉三郎さんが」(196頁)使つてくれたのだとなります。それは「日本振袖始」の稲田姫、玉三郎が岩長姫、実は八岐大蛇だから、雪之丞は飲み込まれる役であつた。これを玉三郎だから、踊りだからと思つてゐたら歌舞伎界ではさうではなく、「周りも『え、雪之丞を歌舞伎で使ってもいいの?』ということになり」(197頁)玉三郎はもちろん、「他の方も、歌舞伎の舞台に声をかけてくれるようになった」(同前)とのこと、2021年から2022年のことであつた。現在でもまだ歌舞伎に出てゐる。尾上松也の演出主演の「刀剣乱舞」はまだまだ続きさうな気配、ここでは雪之丞は小烏丸と北条政子の二役であつた。若い頃ならできなかつた政子役ださうで、「引き出しを駆使して役作りを」(211頁)したとか。役者はだてに年を食つてゐるのではないと分かる一事である。それだけでなく、「人生のターニングポイントは旦那のところに入門したこと」(218頁)といふのは極めて大きい。「猿之助に入門していなければ、たとえ歌舞伎役者になったとしても、今の私は100%いません。」(同前)、正にこの言通りで、他の役者が同じ扱ひをしたとは、全く思へない。歌舞伎は血の世界である。芸以前に、血筋がすべてを決める。片岡愛之助が活躍できるのも、先代片岡仁左衛門の部屋子から秀太郎の養子になつたからで、さうでなければ現在の活躍はない。玉三郎も同じ、守田勘弥の養子であるからこその地位である。もちろん芸がそこにはある。血筋だけを見て芸が度外視されることはない。春猿、菊之丞も同様である。持つて生まれた才能を、猿之助の一門に入つたことにより開くことができた。ただし、そのままの大部屋住まひでは認められることはないから、(たぶん)方便として部屋子になつた。猿之助の主立つた弟子は皆さうである。さうでもしないと、役があつても、ポスターも公演パンフレット写真も載せてもらへないのであつた。それを無理に変へていつたのが猿之助であつた。今後さういふ柔軟思考の役者が出てくるかどうか。猿之助の、成人してからの部屋子はその意味でのテストケースである。部屋子上がりの役者が増えてゐる。その中興の一人が春猿、菊之丞であつた。歌舞伎の隆盛を望むが……。

Posted by ブクログ

2026/02/05

とても読みやすくて一気に読んでしまった!雪之丞さんのお人柄が滲む、肩肘張らない文体が素敵だっま。映画「国宝」ほどドラマティックではないけれど、その分確かなリアルさをもって歌舞伎や新派に生きる役者について知ることができた。

Posted by ブクログ

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