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たとえば「自由」はリバティか 西洋の基礎概念とその翻訳語をめぐる6つの講義
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2025/10/31 |
| JAN | 9784000617260 |
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たとえば「自由」はリバティか
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たとえば「自由」はリバティか
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商品レビュー
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8件のお客様レビュー
蒸気機関車や電信機など、目に見える物質的なものだけではない。明治の文明開化期には、制度や組織、さらにそれらを支える概念までもが西洋から日本に採り入れられた。そして、それらを理解するために、さまざまな翻訳語が生み出された。しかし、まったく異なる歴史と文化の中で形成された概念を、翻訳...
蒸気機関車や電信機など、目に見える物質的なものだけではない。明治の文明開化期には、制度や組織、さらにそれらを支える概念までもが西洋から日本に採り入れられた。そして、それらを理解するために、さまざまな翻訳語が生み出された。しかし、まったく異なる歴史と文化の中で形成された概念を、翻訳語によってどこまで元の意味に即して理解できるのだろうか。 著者は、欧米の政治・社会を形づくってきた基礎的な概念であるFREEDOM・LIBERTY(自由)、RIGHT(権利)、LAW(法)、NATURE(自然)、PUBLIC/PRIVATE(公/私)、SOCIETY(社会)の六つを取り上げ、その意味を検討していく。そこから見えてくるのは、原語と翻訳語との微妙な意味のずれである。さらに、日本で従来使われてきた言葉のほうが、原語のニュアンスに近い場合もあれば、そもそもの語源や概念の成り立ちが大きく異なるため、翻訳語だけでは本来の意味が分かりにくくなってしまう場合もある。 たとえば、PUBLICは漢字の「公」や大和言葉の「おほやけ」と理解されてきた。日本語の「公」には、「公用車」という言葉が示すように、政府や役所など公的な機関に関わるもの、あるいは公務のために用いるものという意味合いがある。 ところが、本書では興味深いエピソードが紹介されている。欧米から来た留学生が、大学の研究室に設置されたコピー機について、教授に「あのコピー機はパブリックかプライベートか」と尋ねた。教授は研究室の業務用だから「パブリックだ」と答えたところ、留学生は「パブリックなら誰でも自由に使えるものだ」と理解し、私用でコピーを始めてしまったという。 ここには、日本語の「公」と英語のPUBLICとの微妙な違いが表れている。日本語の「公」は「公的なもの」という意味合いを持つのに対し、PUBLICには「みんなに開かれたもの」という意味合いがある。そしてPRIVATEも、単純に日本語の「私」と置き換えればよいわけではない。 なぜ、このような誤解が生じるのか。 それは単なる翻訳上の問題ではない。言葉の背後には、それぞれの社会が長い歴史の中で形成してきたものの見方や、人間と社会との関係についての考え方があるからだ。 西洋文明を形づくってきた基礎概念を、異なる歴史と文化を持つ日本人が翻訳語を通して理解する。そのとき、私たちは知らず知らずのうちに、日本語が持っている意味の枠組みの中で西洋の概念を理解してしまう。 本書は、普段何気なく使っている「自由」「権利」「法」「自然」「公」「私」「社会」という言葉が、本当に私たちが思っている意味なのかを問い直させてくれる一冊である。翻訳とは単に外国語を日本語に置き換えることではない。その言葉が生まれた歴史や文化まで理解しなければ、概念そのものを取り違えてしまう――そのことをあらためて認識させられる、非常に興味深い一冊である。
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すごい蓄積。日本とその思想の上流である漢籍(中国じゃなくて)と西欧と。こういう接ぎ木の上に今の日本があるのをわかりやすく(??)読ませてくれる。ともかく面白かったし、自分がわかる範囲であってそうなので残りも受け入れてよさそう。
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言葉は、他の言葉や自分たちが使う概念や歴史に組み込まれている。 アーレントの「政治」を、普段慣れ親しんでいる政治の意味で理解しようとしても、よくわからない。 それと同じことが、自由、権利、社会などの言葉を使うときに起こっているのか。 三千円は高いと思って図書館で借りて読んだが、読...
言葉は、他の言葉や自分たちが使う概念や歴史に組み込まれている。 アーレントの「政治」を、普段慣れ親しんでいる政治の意味で理解しようとしても、よくわからない。 それと同じことが、自由、権利、社会などの言葉を使うときに起こっているのか。 三千円は高いと思って図書館で借りて読んだが、読み終えた結果、これは安い!買うことにする。
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